クラッシュのトラブルシューティング
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
Liveのクラッシュを診断/防止する手順は以下のとおりです。
- 手順1:すべてをアップデートする
- 手順2:クラッシュの発生時を特定する
- 手順3:Liveの起動時にクラッシュする場合
- 手順4:Liveの使用中やエクスポート中にクラッシュする場合
- 手順5:Liveの起動が遅い/起動時にフリーズする場合
- 手順6:サポートを依頼する
手順1:すべてをアップデートする
次の手順にそって、Liveが最新のものであることを確認してください。 Windowsをお使いの方は、Liveの[ヘルプ]メニューから[Liveについて]を選択します。 Macをお使いの方は、[Live]メニューから[Liveについて]を選択します。 表示されるLiveのバージョンが、ユーザーアカウントでご利用可能な最新バージョンと同じであることを確認します。
自動アップデートを有効にするには、環境設定画面のタブ[Licenses Maintenance]を開き、[自動アップデートを入手]を有効にします。 ユーザーアカウントから最新バージョンを手動でダウンロードすることもできます。
【重要】以下がすべて最新のものであることを確認してください。
- OS
- オーディオインターフェースのドライバ
- プラグイン
- MIDIコントローラのドライバ
- グラフィックドライバ
手順2:クラッシュの発生時を特定する
- クラッシュが発生するのはLiveの起動時ですか?
- クラッシュが発生するのは特定のデバイス/プラグイン/コントローラの使用時ですか?
- クラッシュが発生するのはLiveで特定の作業を行うときですか?
- クラッシュが発生し始めたのは、新しいソフトウェアやハードウェアをインストールするなど、システムに変更を加えてからですか?
- Liveは瞬時にクラッシュしていますか? それともフリーズ状態になりますか?
クラッシュとフリーズの違いは、以下をご確認ください。
- クラッシュとは、Liveが予期せず突然シャットダウンするときを指します。
- フリーズとは、Liveがいつまでも動作せず、強制終了以外の解決方法がないときを指します。
手順3:Liveの起動時にクラッシュする場合
問題のあるプラグイン
特定のプラグインが原因で、Liveの起動時にクラッシュすることがあります。 [Alt]キーを押したままLiveを起動してください。起動時に行うプラグインのスキャンが一時的に無効になります。プラグインの無効時にLiveが正常に起動する場合は、お使いのプラグイン・フォルダに問題のあるプラグインが含まれている可能性があります。
可能な解決方法
- すべてのサードパーティー製プラグインを最新バージョンに更新する。
- 定期的に使用しないプラグインを削除する。
- 引き続きクラッシュが発生する場合は、プラグインの製造元にお問い合わせください。
破損したテンプレート/環境設定
テンプレートに設定したLiveセットの構成設定がクラッシュの原因だと考えられる場合は、初期状態のLiveセットを一時的に起動してください。初期状態のLiveセットを一時的に起動するには、[Shift]キーを押したまま、Liveを起動します。 Liveが無事に起動する場合は、テンプレートに設定したLiveセットの構成設定に問題がある可能性があります。
【注意】次回、Liveを起動すると、テンプレートに設定したLiveセットが開きます。
この場合、テンプレートに設定したLiveセットに問題のあるデバイスが含まれていたり、環境設定に不具合が生じていたりする可能性があります。 問題を起こしているテンプレートを削除するには、次の場所に移動して、該当するテンプレートを削除します。
Live 11
- Windows:\Users\[username]\Documents\Ableton\User Library\Templates
- Mac:Macintosh HD/Users/[username]/Music/Ableton/User Library/Templates
Live 9 and 10
- Windows:\Users\[username]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Preferences
- Mac:Macintosh HD/Users/[username]/Library/Preferences/Ableton/Live x.x.x
【注意】Live 9やLive 10の場合、このフォルダは初期状態で非表示になっています。 隠しフォルダにアクセスする方法については、こちらのページで確認することができます。
前述の方法で問題が解決しない場合は、Liveを完全にリセットすることを検討してください。
Liveの起動時にクラッシュの原因となるその他のケース
- Windows:OSの動作に必要なDLLファイルがなくなっている(Windows 7)。
- Windows:VSTカスタムフォルダを選択したあと、Liveが起動時にクラッシュする。
-
Windows: VPNやVNCなどネットワーク関連のサードパーティー製アプリケーションが、Liveの実行ファイル“Ableton Web Connector.exe”に干渉している。
この場合は該当するアプリケーションを無効にして、Liveを再起動してください。
手順4:Liveの使用中やエクスポート中にクラッシュする場合
問題を起こすファイル(プラグイン/音声/映像)
特定のプラグインや、破損した音声ファイルや映像ファイルがあると、そのファイルの読み込み中やエクスポート中にLiveがクラッシュすることがあります。
考えられる解決策
- 問題のあるサードパーティー製プラグインを最新バージョンに更新する。それでもクラッシュが発生する場合は、プラグインの開発元に問い合わせてください。
- こちらのページの案内にそって、破損した音声ファイルを含むトラックを特定して削除する。
- 映像ファイルを削除して、音声ファイルのみをエクスポートする。そのあと、音声と映像を組み合わせるソフトウェアで両方のファイルを組み合わせてください。
カーネル・パニックによるクラッシュ(Mac)
カーネル・パニックのトラブルシューティングに関するガイドをお読みください。
使用中やエクスポート中にLiveのクラッシュの原因になるその他のケース
手順5:Liveの起動が遅い/起動時にフリーズする場合
Liveの起動が非常に遅い場合や、起動時にフリーズする場合は、さまざまな理由が考えられます。
- 「Liveの起動が遅い/起動時にフリーズする」のページを確認してください。
手順6:サポートを依頼する
クラッシュの原因を特定できない場合は、Abletonのテクニカル・サポートへご連絡ください。その際、最新のクラッシュ・レポートをお送りいただくほか、 クラッシュの発生状況(いつ/どのように)について可能な限り多くの情報をお知らせください。