プラグインのトラブルシューティング
Ableton Live でサードパーティ製のプラグインデバイスを使用する場合、クラッシュ、パフォーマンスの低下、音飛びを回避するために、推奨されている方法でインストール、アップデートしてください。
このガイドでは、次のようなよくある質問に回答します。
一般的なプラグインの問題を回避する方法:
- すべてのサードパーティ製ソフトウェアを最新の状態に保ってください。 古いバージョンのプラグインは、クラッシュや処理速度の低下などの問題の原因となることがよくあります。 プラグイン マネージャー アプリを使用するか、開発者の Web サイトでアップデートおよび互換性情報を常に確認するようにしてください。
- 古いデバイスはアンインストールしてください。 プラグイン マネージャーを使用して、古いバージョンのプラグインや、互換性のないプラグインをコンピューターから完全に削除します。 Windows や macOS 上のどこにどんなプラグインをインストールしたのかを把握しておいてください。
- プラグインは外部ディスクやクラウド上にはインストールせず、 ローカルディスク内のデフォルト設定された場所 [HD / C:]にインストールしてください。
- インストール、アップデート、アンインストールする際には、開発者の プラグイン マネージャー または プロダクトポータル を使用してください。
- iLok やe-Licenserのソフトウェアは常に最新のバージョンにしてください。
- 海賊版やオーソライズされていないプラグインを使用することはお控えください。
- ホワイトノイズや定期的な無音といった” デモ版 ”の制限にご注意ください。
アップデートされたプラグインが Live に表示されない場合は、 このガイド の手順に従ってください。
プラグインのフォーマットは重要ですか?
プラグインフォーマットが異なっていても実際の機能はほぼ同様です。ただし、Liveでは、 1つのセット内の同じプラグインについては、1つのフォーマット (AU/V ST2/VST3) に統一して使用する必要があります。
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Live 12 では、フォーマットフィルターを使用して Live のブラウザーでプラグインのフォーマットを識別できます。
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アイコンに基づいてプラグインのフォーマットを区別することもできます。
Audio Unit VST 2 VST3 -
Live 11 以前では、Live のブラウザー内のプラグイン フォルダーの分類に基づいてプラグインのフォーマットを識別できます。
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デバイスの外観によって、さまざまなプラグインフォーマットを識別することもできます。 VST (VST2 の略) のみ、プリセット ブラウザーが含まれています。
Windows の VST フォーマット
- VST3(VST3ファイル)は、デフォルト設定でフォルダ”VST3”にインストールされます。 VST2のインストール先はもう少し自由に設定可能で、通常はプラグインのインストール中に選択できます。 ただし、VST2プラグインを ”VST3”フォルダにインストールしないでください。 VST2(DLLファイル)とVST3(VST3ファイル)の各ファイルは、それぞれ別の場所の専用フォルダにインストールする必要があります。
- VST2のフォルダ内には、プラグインと無関係のファイルや、 システム用のDLLファイル をインストールしないでください。 正しくオーソライズされた最新バージョンのプラグインだけインストールしてください。
- プラグインをインストールする場所 の詳細は、ガイド記事 WindowsでVSTプラグインを使用する方法 を参照してください。
macOSのプラグインフォーマット
- LiveはAUフォーマットのWavesプラグインをサポートしていません。 VST3フォーマットのWavesプラグインをご使用ください。
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カスタムフォルダーを使用する場合、
各プラグインフォルダーはフォーマットごとに別々の場所を指定してください。
また、各フォルダごとに正しいフォーマットのプラグイン(VST2
または
VST3)だけがインストールされているか確認してください。 カスタムフォルダーを使わない場合は、設定をオフにします。
- プラグインの探し方やインストール場所 に関するより詳しい手順は、ガイド記事 MacでAU/VSTプラグインを使用する方法 を参照するか、該当プラグインのユーザーマニュアルやサポート情報を参照してください。
問題の原因がプラグインかどうかを確認する方法
- プラグインを使わずにパフォーマンス・テストを行い、問題の原因がプラグインかどうかを確認してください。 Liveの使用中にテストを行うには、Liveの環境設定 > Plug-Insに移動し、プラグインフォルダをすべてオフにします。その後Liveセットを閉じて再度開きます。 Liveが起動していない場合は、[ALT]/[OPTION] キーを押しながらLiveを起動します。 これでプラグインのスキャンが無効になります。 プラグインが無効の状態でパフォーマンスが改善したり、クラッシュが起こらなくなった場合、プラグインが問題の原因になっている可能性があります。
- 何もない新規Liveセットに、疑わしいプラグインを1つだけ読み込んでテストします。 他の要因が何もない状態でクラッシュや問題が発生するか確認してください。 もし問題が発生した場合は 下のヒント にしたがって解決するか、それでも解決しない場合は、プラグインの開発元に直接サポートを依頼してください。
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Live 11 以降のバージョンで使用できる
パフォーマンスインパクト
または
トラック別
CPU メーター
は、処理負荷の高いトラックを確認するのに役立ちます。 処理負荷の大きいプラグインを見つけて、セット内の CPU 使用量を
削減する
ことができます。
Live 12のパフォーマンスインパクト
Live 11のトラックごとの CPU メーター
クラッシュのトラブルシューティング:
特定のプラグインを含んだLiveセットがクラッシュを繰り返す場合は、次の手順に従ってください。
- すべてのサードパーティ製プラグインを最新バージョンにアップデートします。
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該当するプラグインをアンインストールし、再インストールします。 正しい場所にインストールされているかを確認してください( Windows/macOS )。
- 他のプラグインフォーマットを試してください(AU/VST2/VST3)。
- 空の新規Liveセットに該当プラグインだけを読み込んでテストします。
- クラッシュが続く場合は、プラグインのメーカーにサポートを依頼してください。
プラグイン関連のクラッシュを回避するには
- Live を起動するときに [ALT/OPTION] キーを押し続けると、プラグインのスキャンが無効になります 。 プラグインのスキャンを再度有効にするには、Live を再起動するか、プラグインの再スキャン ボタンを使用します。
- また、特定のプラグイン ファイルを、コンピューターにインストールされているフォルダーの外に一時的に、もしくは完全に移動して、Live の起動時にスキャンされないようにすることもできます。 次に、影響を受けるセットを開き、問題のあるデバイスを削除して、さらなるクラッシュを回避してください。
主要サードパーティー製プラグインのトラブルシューティングおよび公式FAQ
Liveのプラグインに関するその他の情報:
プラグインについて(すべてのプラットフォーム)
- Liveのマニュアル: プラグインを使用する
- Liveが対応しているプラグインフォーマット
- Windows環境でVSTプラグインの場所に関するガイド
- どのプラグインフォーマットを使うべきですか?
- VST2とVST3について
- 互換性のあるWavesプラグイン
- VSTプラグインカスタムフォルダでWavesのプラグインを使う
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