プラグインのトラブルシューティング

  • 対象となるLiveのバージョン: すべて
  • 対象となるOS: すべて

プラグインは、Liveでの音楽制作における創造性の幅を拡張することができるサードパーティー製デバイスです。 プラグインの正しいインストールと設定は、クラッシュや高いCPU負荷、オーディオの問題を避けるために重要です。 このガイドでは次のヒントを紹介します:

一般的なプラグインの問題を回避する方法:

すべてのプラットフォーム

  • サードパーティー製のソフトウェアは常に最新バージョンにしてください。 古いバージョンのプラグインは、クラッシュや処理速度の低下などの問題の原因となることがよくあります。 開発元のWebサイトで、サポートされているバージョンを確認してください。
  • ひとつのLiveセットの中に、 同じプラグインの異なる形式(AU/VST2/VST3)を混在させない でください。 プラグインの形式を見分けるには、Liveブラウザーでプラグインのカテゴリー分けを参照して下さい。もしくは、プリセット・ブラウザー(以下画像をご参照下さい)は、VST(VST2の略)にのみ表示されるため、デバイスの外観で判断することも可能です。

    AU_VST2_VST3.png
  • プラグインは外部ディスクやクラウド上にはインストールせず、 ローカルディスク内のデフォルト設定された場所 [HD / C:]にインストールしてください。
  • インストールやアップデートを正しく行うため、メーカーが提供している プラグインマネージャ やプロダクト・ポータルを使用してください。
  • iLok やe-Licenserのソフトウェアは常に最新のバージョンにしてください。
  • 海賊版やオーソライズされていないプラグインを使用することはお控えください。
  • ホワイトノイズや定期的な無音といった” デモ版 ”の制限にご注意ください。
  • Liveのブラウザにプラグインが表示されない場合の対処法 のページもご確認下さい。

Windows

  • VST3(VST3ファイル)は、デフォルト設定でフォルダ”VST3”にインストールされます。 VST2のインストール先はもう少し自由に設定可能で、通常はプラグインのインストール中に選択できます。 ただし、VST2プラグインを ”VST3”フォルダにインストールしないでください。 VST2(DLLファイル)とVST3(VST3ファイル)の各ファイルは、それぞれ別の場所の専用フォルダにインストールする必要があります。
  • VST2のフォルダ内には、プラグインと無関係のファイルや、 システム用のDLLファイル をインストールしないでください。 正しくオーソライズされた最新バージョンのプラグインだけインストールしてください。
  • プラグインをインストールする場所 の詳細は、ガイド記事 WindowsでVSTプラグインを使用する方法 を参照してください。

Mac

  • LiveはAU形式のWavesプラグインをサポートしていません。 VST3形式のWavesプラグインをご使用ください。
  • カスタムフォルダーを使用する場合、 各プラグインフォルダーは形式ごとに別々の場所を指定してください。 また、各フォルダごとに正しい形式のプラグイン(VST2 または VST3)だけがインストールされているか確認してください。 カスタムフォルダーを使わない場合は、設定をオフにします。

    Custom_Plug-In_Folders_Mac.png
  • プラグインの探し方やインストール場所 に関するより詳しい手順は、ガイド記事 MacでAU/VSTプラグインを使用する方法 を参照するか、該当プラグインのユーザーマニュアルやサポート情報を参照してください。

問題の原因がプラグインかどうかを確認する方法

  1. プラグインを使わずにパフォーマンス・テストを行い、問題の原因がプラグインかどうかを確認してください。 Liveの使用中にテストを行うには、Liveの環境設定 > Plug-Insに移動し、プラグインフォルダをすべてオフにします。その後Liveセットを閉じて再度開きます。 Liveが起動していない場合は、[ALT]/[OPTION] キーを押しながらLiveを起動します。 これでプラグインのスキャンが無効になります。 プラグインが無効の状態でパフォーマンスが改善したり、クラッシュが起こらなくなった場合、プラグインが問題の原因になっている可能性があります。
  2. 何もない新規Liveセットに、疑わしいプラグインを1つだけ読み込んでテストします。 他の要因が何もない状態でクラッシュや問題が発生するか確認してください。 もし問題が発生した場合は 下のヒント にしたがって解決するか、それでも解決しない場合は、プラグインの開発元に直接サポートを依頼してください。
  3. Live 11では トラックごとに CPU負荷メーター が備えられ、高い負荷のトラックが判別しやすくなっています。 処理が重いプラグインを特定し、 CPU使用量を減らす際に便利です。
    Per_Track_CPU_Meter.png

クラッシュのトラブルシューティング:

特定のプラグインを含んだLiveセットがクラッシュを繰り返す場合は、次の手順に従ってください。

  • すべてのサードパーティ製プラグインを最新バージョンにアップデートします。
  • 該当するプラグインをアンインストールし、再インストールします。 正しい場所にインストールされているか確認してください( Windows/macOS )。

  • 他のプラグイン形式を試してください(AU/VST2/VST3)。
  • 空の新規Liveセットに該当プラグインだけを読み込んでテストします。
  • クラッシュが続く場合は、プラグインのメーカーにサポートを依頼してください。

プラグインに関連したクラッシュを回避するには、 [ALT]/[OPTION] キーを押したままLiveを起動して、プラグインのスキャンを無効にします。 または、特定のプラグインファイルを、インストールしたフォルダの外へ一時的または永続的に移動することで、Liveが起動するときにスキャンされなくなります。 その後、Liveセットを開いて問題のあるプラグインを削除し、今後のクラッシュを防止します。 ふたたびLiveを開くか、プラグインの再スキャンを行い、すべてのプラグインを有効にします。

主要サードパーティー製プラグインのトラブルシューティングおよび公式FAQ

Liveのプラグインに関するその他の情報:

プラグインについて(すべてのプラットフォーム)

Liveのマニュアル: プラグインを使用する

Liveが対応しているプラ​​グイン形式

Windows環境でVSTプラグインの場所に関するガイド

どのプラグイン形式を使うべきですか?

VST2とVST3について

互換性のあるWavesプラグイン

VSTプラグインカスタムフォルダでWavesのプラグインを使う

Mac

MacでAU/VSTプラグインを使用する方法

Live 11.1でプラグインを使用する

AUプラグインのプリセットの扱われ方

Windows

WindowsでVSTプラグインを使用する方法

トラブルシューティング

VST/AUプラグインがLiveのブラウザーに表示されない

VST/AUプラグインの設定が初期状態に戻る

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: