Windowsを音声処理用に最適化する

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:Windows 7 ~ 10
  1. 最新状態に保つ
  2. サウンドカードの設定を行う
  3. システム設定を行う
  4. 追加のデバッグを行う
  5. 詳細なシステム設定を行う

Windowsをお使いの場合は、Liveを含むすべてのDAWを最適なパフォーマンスでご利用になるために、通常、調節が別途必要になります。 音飛び、音割れ、CPU使用率の急激な上昇などの問題が発生している場合は、以下の手順をご確認のうえ、Windowsの最適化を行ってください。

必ず以下のページを最初にご確認ください。

【免責事項】オペレーティング・システムの設定を変更したことに起因する問題に対し、Abetonは一切の責任を負いかねます。

最新状態に保つ

設定の変更を行うまえに、最新バージョンのWindowsと最新バージョンのLiveをお使いであることをご確認ください。そのあと、全プラグインと、オーディオインターフェースの正しいバージョンをアップデートしてください。

サウンドカードの設定を行う

ドライバタイプ

Windowsで最良のパフォーマンスを行うドライバタイプは、ASIOです。 通常、ほとんどのオーディオインターフェースには、そのオーディオインターフェース用のASIOドライバが付属しています。 ドライバをインストール後、Liveの環境設定画面を開き、タブ[Audio]でそのドライバを選択してください。

selectASIO.png

さらに、サードパーティー製ドライバとして、ASIO4ALLが無料でご利用できます。 ASIO4ALLは、ドライバの問題が発生している場合や、オーディオインターフェースのドライバの設定がうまくいかない場合にご使用ださい。 ASIOドライバを付属していないオーディオインターフェースにも使用できます。

バッファサイズ

バッファサイズを次の値に設定することを推奨しています(128/256/512/1024)。

バッファサイズは、Liveの環境設定画面のタブ[Audio]で設定できますが、お使いのオーディオインターフェースによっては、[ハードウェア設定](Hardware Settings)をクリックして、オーディオインターフェースの設定画面で調整を行う必要があります。さらに詳しい情報については、次のページをご確認ください。
バッファサイズの変更ができない

【注意】Liveの画面上で項目を選択できない場合は、オーディオインターフェースのコントロールパネル上でのみ、設定を変更できます。

システム設定を行う

電源プランを“高パフォーマンス”に設定する

コントロールパネルを開き、[電源オプション]へ移動します。 電源プランを“高パフォーマンス”に設定します。

Power_Plan_copy.png

お持ちのWindows 10の設定に“高パフォーマンス”の選択肢が含まれていない場合は、[バッテリーメーター]アイコンをクリックして“最も高いパフォーマンス”にスライダーを動かします。

 image.png

高度な電源プランの設定については、次のページをご確認ください。
Windowsのパワースロットリングを無効にする方法

他のプログラムによるCPU使用率を最小限に抑える

多くの既製コンピュータには、事前にインストールされたプログラムや、バックグラウンドで実行されるユーティリティが付属しています。 最良のパフォーマンスを実現するには、不要なプログラムの動作を最小限に抑えるために、新規でインストールしたオペレーティングシステム上でLiveをご使用ください。 コントロールパネルの[プログラム]で、不要なプログラムのアンインストールを行えます。

Windowsの起動時に自動で作動するプログラム(スタートアップ・プログラム)を無効にすると、不要なプログラムによるCPU使用率を軽減できます。

スタートアップ・プログラムは以下の手順で確認することができます。

  • スタートメニューを開きます。
  • “ファイル名”と入力し、[ファイル名を指定して実行]ダイアログを検索します([Windows + R]キーでも可能)。
  • Enter]キーを押します。
  • “msconfig”と入力します。
  • タブ[スタートアップ]をクリックします。
  • 不要なプログラムを無効にします (メッセンジャーアプリや使用されていないプログラムなど)。

startup.png

追加のデバッグを行う

上記の手順をすべて行ったあとも、引き続き音割れや音飛びが発生する場合は、原因の特定作業を要する可能性があります。

LatencyMonでデバッグを行う(Windows 7/Windows 8/Windows 10)

音飛びの原因を調査するには、ユーティリティープログラムのLatencyMonをインストールしてください。こちらから無料でダウンロードできます。LatencyMonの画面左上にある[Start Monitor](再生ボタンの形をしています)を押すと、実行中の処理をすべてスキャンします。

LatencyMonでスキャンを行うと、タブ[Drivers]で問題のある処理を特定できます。 [Highest Execution]を押すと、リストの順番が変わるので、どの処理が何を行っているのかを正確に参照することができます。 大きな問題となる処理は、[Highest Execution]の数値が高くなります。以下の画像では、ネットワークドライバであるNDIS.sysの処理が大きな負担になっていることがわかります。

latmon.png

無効にする処理を選ぶ

バックグラウンドで実行されている処理の中には、システムの動作にかかわる重要なものが含まれているため、無効にする処理を慎重に選ぶ必要があります。最も負担の大きな処理を順に無効していけばいいわけではありません。通常であれば、プロセス名かファイル名をインターネットで検索することで、その正体に関する明確な情報を得ることができます。

以下のリストは、音飛びの一般的な原因例です。

  • 信号を探す無線アダプタ:ワイヤレスネットワーク接続を無効にする。
  • ウィルス対策:インターネットとウィルス対策を無効にする。
  • Bluetooth:Bluetoothを無効にする。
  • タスクスケジューラ:タスクスケジューラを無効にする。
  • プロセッサ・スケジューリング:こちらで説明されている手順でスケジューリングを無効にする。

【注意】Windowsは正常に動作するために、特定の処理をバックグラウンドで実行しています。処理内容が不明の場合は、その処理を有効のままにしてください。 すべての変更は、ユーザー自身の責任と判断で行ってください。

DPC Latency Checkerでデバッグを行う(Windows 7のみ)

Dpc Latency Checkerは、コンピュータの音声処理能力を視覚的に解析するツールです。 このツールでは、音声処理の妨げになるその他すべての処理が黄色と赤色で表示されます。緑色の柱が並んでいれば、音声情報が安定しており、音飛びがまったくないことを表しています。DPC Latency Checkerは、こちらから無料でダウンロードできます。

以下の図のように緑色の柱が並んでいれば、システムはリアルタイムの音声処理に適した状態です。

dpc1.png

突起している黄色と赤色の柱は、音声処理に影響し得る問題が起きていることを示しています。

dpc2.png

【注意】Windows 8をお使いの場合、DPC Latency Checkerが正しい値を読み取りません。 Windows 8のカーネルがうまく動作せず、常に1ミリ秒のレイテンシーを発生させる原因になっているという結果を表示しますが、これは実際と異なります。

詳細については、こちらのページで確認することができます。DPC Latency Checkerの詳しい案内も掲載されています。

 

詳細なシステム設定を行う

システムのサウンドを無効にする

  • コントロールパネルから[ハードウェアとサウンド]→[サウンド]の順に移動します。
  • タブ[サウンド]でサウンド設定を“サウンドなし”に設定します。

nosounds.png

Window 7の視覚効果を無効にする

Windows 7では、初期設定でグラフィックテーマのAeroが有効になっており、音声処理に使用できるリソースを妨害する恐れがあります。 このテーマをその他の不要な視覚効果と一緒に無効にするには、以下の設定を行ってください。

  • デスクトップ上で右クリックして、[個人設定]を選びます。
  • [ベーシックテーマとハイコントラストテーマ]で[Windowsクラシック]か[Windows 7ベーシック]を選びます。
  • スタートメニューを開きます。
  • “ファイル名”と入力し、[ファイル名を指定して実行]ダイアログを検索します([Windows + R]キーでも可能)。
  • “SystemPropertiesPerformance”と入力して、[Enter]キーを押します。
  • タブ[視覚効果]で、[パフォーマンスを優先する]を選びます。 これにより、アニメーション効果が無効になり、華やかな画面表示ではなくなりますが、グラフィック関連の処理問題が発生している場合は、この設定が有効な解決方法になります。

visualperformance.png 

ディスクドライブのデフラグ

ディスクドライブに書き込まれるデータは、通常、最初に利用可能なスロットへ割り当てられます。 音声ファイルのようにファイルサイズが非常に大きい場合は、複数の異なるスロットへ割り当てが行われます。 そうしたデータを整理し直す処理のことを、デフラグメンテーション(デフラグ)といい、実行すると、ディスクの読み込み/書き込みの処理速度を高速化できます。

ディスクドライブのデフラグ方法

  • [スタートボタン]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]の順に開く。
  • [ディスクデフラグ]を選ぶ。

USBポートの電力節約を無効にする

USBポートの電力節約を行うと、USBポートに接続された機器へ電力が供給されなくなります。 ラップトップ・コンピュータの使用時には便利な機能ですが、ほとんどの音声用アプリケーションにとっては理想的ではありません。 この機能を無効にするには、以下の設定を行ってください。

Windows 7の場合

  • [コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[システム]→[デバイス マネージャー]の順に開く。
  • [ユニバーサル シリアル バス コントローラー]を選ぶ。
  • [USB Root Hub]もしくは[USB ルート ハブ]で右クリックする。
  • [プロパティ]→[電源の管理]の順に開く。
  • [電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする]を無効にする。

usbpower.png

Windows 10の場合

  • コントロールパネルの検索バーで“電源オプション”と入力するなどして、“電源オプション”を開きます。
  • 現在使用している(印の付いている)電源プランの[プラン設定の変更]をクリックします。
  • [詳細な電源設定の変更]をクリックします。
  • ウィンドウが開くので、[USB設定]→[USBのセレクティブ サスペンドの設定]の順にドロップダウンメニューを開きます。
  • [有効]を[無効]に変更します。

Capture.PNG

その他の調整方法

Cantabile社が作成した『Cantabile Glitch Guide』という便利なガイドに、Windowsを音声処理用に最適化する方法が掲載されています。こちらから無料でダウンロードできます。

【注意】上記のリンクをクリックすると、外部のウェブページが開きます。

関連記事