Live 11.3.2以降の自動ワープ
Ableton Live 11.3.2 では、自動ワープの解析が改善されました。 改善を適用してLiveをベストな状態に保つには、 アップデート を行ってください。
自動ワープの改善
Live 11.3.2 以降でオーディオファイルを自動ワープした場合、初回に限り応答性に一時的な影響が生じる場合があります。 この現象は、古いバージョンのLiveで最後に保存されたセットを開いたとき、または長いサンプルを新しくインポートしたときに発生する可能性があります。 この問題を回避する手順は次のとおりです。
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Live の環境設定 > [ File/Folder ]で、 [ 分析ファイルの作成 ]を有効にします。
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Liveの環境設定 >[ Record/Warp/Launch ]で、 [ ロングサンプルを自動ワープ ]を無効にします。
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セットで作業する前に、すべてのオーディオサンプル波形の再描画が完了するまで待ちます。
オーディオクリップ、テンポ、ワーピングの詳細は
こちらのページ
をご覧ください。
注: Liveの環境設定 > [File/Folder] > [ 分析ファイルを作成 ]は、[ロングサンプルを自動ワープ]が有効になっている場合、オンにする必要があります。
分析ファイル
Liveは、拡張子 .asd を持つ固有の分析ファイルを作成し、セット内の各オーディオサンプルに関するデータを保存します。 Live 11.3.2 で導入され改善されたワープデータを保存するには、Liveで新しい .asd ファイルを作成する必要があります。 更新された .asd ファイルが各クリップに対して作成された後は、長いサンプルのワープに伴う遅延は発生しなくなります。 Live固有のファイルタイプについては こちらのページ をご覧ください。
ロングサンプルを自動ワープ
Live の環境設定 > [Record/Warp/Launch]で、デフォルトでは有効になっている[ロングサンプルを自動ワープ]を無効にすることができます。 この機能は、リズムがはっきりしたオーディオサンプルをLiveにインポートして、ビートマッチングやテンポの操作を行う際に便利です。 ライブパフォーマンス中や自動ワープする必要がない長いオーディオサンプルをインポートする場合、これを無効にすることで応答性が低下することを防ぐことができます。
ロングサンプルを自動ワープ: オフ
この設定がオフに設定されている場合に長いオーディオファイルをインポートすると、次のようになります。
- 波形のグラフィックは、必要な場合 (.asd ファイルが存在しない場合など) にのみ分析され、再描画されます。
- 自動ワープ解析は行われません。
注: [ロングサンプルを自動ワープ]がオフになっている場合でも、オーディオクリップのインポート後にワープを行うことができます。 ワープを行うには、クリップビューを開き、[Warp]をオンにして、サンプルオーバービューで右クリック > [ここからワープ] を選択します。
オーディオクリップ、テンポ、ワーピングについては、
こちらのページ
をご覧ください。
ロングサンプルを自動ワープ: オン
[ロングサンプルを自動ワープ] がオンに設定されている場合、サンプルに対して、Live 11.3.2以降の新しい.asdファイルがすでに作成されているかどうかによって結果が異なります。
- Live 11.3.2以降の .asd ファイルが存在する場合、ワープデータは .asd ファイルからロードされます。
- .asd ファイルが存在しない場合、サンプルがロードされるたびにワープ解析が実行されます。
このため、[ロングサンプルを自動ワープ]が有効になっている場合は、通常、Live > 環境設定 > [File/Folder] で[分析ファイルを作成]をオンにする必要があります。 Liveは、各サンプルの .asd ファイルをオリジナルのオーディオファイルと同じフォルダー内に保存します。
[分析ファイルを作成] を無効にしている場合に、Live 11.3.2 以降でオーディオ サンプルを含むセットを開いたときにパフォーマンスが中断されないようにするには、すべてのオーディオサンプルのレンダリングと分析が完了するまで待ってから、セットでの作業を開始してください。