外部ストレージとバックアップ
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対象となるLiveのバージョン:すべて
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対象となるOS:すべて
専用の外付けドライブを用意することで、Liveの制作物を安全にバックアップすることができます。 また、コンピュータのストレージ容量を確保する目的で、オーディオサンプル、Packおよびその他の頻繁に使用するファイルを外付けドライブに保存することもできます。
注: Ableton Liveアプリケーションは、システムドライブ (Macintosh HD または Windows C:ドライブ) にインストールする必要があります。 また、サードパーティ製プラグインもすべてシステムドライブにインストールすることをお勧めします。 キャッシュとメモリスワップファイルのスペースを十分確保するため、システムドライブの容量の少なくとも10%は空けておいてください。
- Live アプリケーションのインストール方法については、Live のインストールを参照してください。
- プラグインをインストールする場所については、WindowsまたはMacのガイドを参照してください。
外部ドライブのセットアップ
コンピュータの販売店に相談して、十分なストレージ容量、ドライブ速度、転送速度や接続性を備えたドライブを選択してください。 デスクトップコンピュータの場合、コンピュータの専用SATAスロットに2台目のドライブを取り付けることができます。 ラップトップコンピュータの場合、適切な転送速度を持つ外部ドライブを選択し、USBハブ経由でドライブを接続するのはできるだけ避けてください。
外付けドライブは、オペレーティングシステムに合わせてフォーマットする必要があります。
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Windows: NTFS
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macOS: HFS+ (Mac OS 拡張)
1つのUSBハブを介して複数のデバイスを接続するのではなく、オーディオインターフェイスと外付けドライブをできるだけ異なるポートで使用することで、ボトルネックが発生するのを防ぐことができます。
バックアップ用ドライブ
制作物が失われないように保護するため、クラウド同期 (OneDrive、iCloudなど) や自動バックアップシステム (Time Machineなど) に加えて、専用のバックアップ用ドライブにLiveプロジェクトと録音したファイルを手動でバックアップすることを強くおすすめします。
バックアップ用ドライブには、お使いのオペレーティングシステムと互換性のあるフォーマットを選択してください。 頻繁に使用されるファイルや音声ファイルの保存に使用されるドライブと比べて、バックアップ用ドライブの速度と仕様はさほど重要ではありません。
サンプル、ライブラリ、プロジェクトの保存
2台目のドライブは、サンプルや音源ライブラリの保存に使用します(ユーザーライブラリも含む)。 Liveが外部ドライブに保存されているメディアを確実に検出できるようにするため、以下項目をご確認ください。
- Liveを起動する前に、ドライブをコンピュータに接続してください。
- Live のブラウザの[場所]の管理は、こちらのリンクのヒントをご確認ください。
- ドライブに必要なすべての権限が付与されていることを確認してください。
頻繁に使用するLiveプロジェクトを外部ドライブに保存することもできます。 セットとサンプルを整理しておくため、必ずLiveセットは固有のLiveプロジェクト内に保存してください。 [Liveセットを保存]または[Liveセットを別名で保存...]を使用してセットをドライブに保存しても、セットで参照されているすべてのメディア ファイルがドライブに自動的に保存されるわけではないことに注意してください。 現在参照されているすべてのファイルとサンプルのコピーを保存するには、[すべてを集めて保存]を使用します。
Ableton Live Pack
Ableton Live Packを2台目のドライブにインストールまたは移動するには以下の手順を確認してください。:
- Liveの環境設定の[Library]タブに移動します。
- [パック用インストールフォルダ]の隣にある[ブラウズ]をクリックします。Pack用のフォルダを選択する画面が表示されるので、2台目のドライブのフォルダを選択します。
- Ableton Live Packs用の新しいフォルダを設定する際、「既存のPackを新規インストールディレクトリに移動しますか?」と尋ねられます。 既にいくつかPackをインストールしている場合、[はい]を選択すると、そのPackを新しいフォルダへ移動することができます。
録音されたオーディオファイル
録音されたオーディオファイルの保存先に、専用のSSDまたはHDDを使用することもできます。
注:Liveプロジェクトを保存する前の段階では、録音されたオーディオファイルは一時フォルダーに保存されます。 必要に応じて、これらの一時的な録音ファイルの保存先としてオーディオファイル用のドライブを使用することもできます。 Liveの環境設定 >[File/Folder]タブに移動して、Liveが録音に使用するデフォルトの一時フォルダーを設定します。
Liveセットを保存すると、一時フォルダーに保存されていたすべての録音が、そのLiveセットを含むプロジェクトフォルダへコピーされます。 そのため、この設定で使用する場合は、Liveプロジェクトもオーディオファイル用のドライブに保存することをおすすめします。 セットとサンプルをまとめておくため、必ずLiveセットは固有のLiveプロジェクト内に保存してください。
外付けドライブのトラブルシューティング
- 使用するドライブに対して、必要なすべてのアクセス許可が付与されていることを確認してください。
- 音飛びが発生する場合のトラブルシューティングはこちらのページをご確認ください。
- ポートやケーブルなどが確実に接続されているかどうかを確認してください。 ハブ経由での接続や、オーディオインターフェイスと外付けハードドライブを同じハブ経由で接続することはできるだけ避けてください。