MIDIポート(MIDI Ports)の概要
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
Liveの環境設定画面にあるMIDIポート(MIDI Ports)では、[トラック]、[同期]、[リモート]という欄にスイッチが並んでいます。
このスイッチを使うと、次の機能の一部が可能になります。
- MIDIキーボードを使ってLive内のMIDIデバイスを演奏する。
- MIDIノートをMIDIクリップに録音する。
- 外部MIDI機材のパラメータの変化をLiveに記録する。
- MIDIを使って機材やアプリケーションにLiveを同期させる。
- Live内のパラメータにMIDIマッピングする。
- Liveのコントロールサーフェスを設定する。
- Pushやその他のコントローラでユーザーモードを有効にする。
【重要】必要なスイッチのみを有効にしてください。不要なスイッチを有効にすると、MIDI信号がループしてフィードバックする原因になります。
Liveの環境設定画面のタブ[Link Tempo MIDI]で、[Linkトグルを表示]を有効にしてください(Liveのバージョンによって、タブの名前が[Link MIDI]になります)。 次の画像で赤い線に囲まれているセクション“MIDI Ports”では、利用可能なMIDI入出力ポートを確認できます。[トラック]、[同期]、[リモート]の欄には、各ポートに対応するスイッチが表示されます。
トラック
[トラック]の欄のスイッチを有効にすると、MIDIノートやMIDI CCメッセージ(MIDIコントロールチェンジメッセージ)の送受信を行えます。
“Input”と表示されているMIDIポートでトラックのスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- MIDIキーボードを使ってLive内のインストゥルメントやプラグインを演奏する。
- MIDIノートをMIDIクリップに録音する。
- MIDI CCメッセージをMIDIクリップへ録音する(例:外部ハードウェア・シンセサイザーのパラメータ操作を記録する場合)。
【注意】アレンジメントビューやセッションビューのトラックでモニター設定を[In]または[Auto]にして、アームを有効にする必要があります。
“Output”と表示されているMIDIポートでトラックのスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- 外部ハードウェア(シンセサイザーやドラムマシンなど)を鳴らす。
- MIDIノートを別のアプリケーションに送信する(仮想MIDIバスを使用)。
- MIDI CCメッセージのオートメーションを外部機材や別のアプリケーションに送信する。
外部ハードウェアの使用方法については、こちらのページで確認することができます。
【注意】 外部ハードウェアに音声を生成する機能が内蔵されていない場合(MIDIコントローラなど)、“Output”と表示されているMIDIポートでトラックのスイッチを有効にする必要はありません。
同期
[同期]の欄のスイッチを有効にすると、MIDIクロックの送受信やMIDIタイムコードの受信をLiveで行えるようになります。
【注意】 同じ機材の“Input”と“Output”で同期のスイッチを同時に有効にすることは避けてください。MIDI信号がループしてフィードバックを起こし、さまざまな問題の原因になります。
“Input”と表示されているMIDIポートで同期のスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- シーケンサー、ドラムマシン、グルーヴボックスなどの外部ハードウェアにLiveを同期させる。
- MIDIを使って別のDAWにLiveを同期させる。
[▶]をクリックすると、MIDIクロックのタイミング調整や、MIDIクロックとMIDIタイムコードの切り替えを行うメニューが表示されます。
“Output”と表示されているMIDIポートで同期のスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- MIDIクロックを使って、シーケンサー、ドラムマシン、グルーヴボックスなどの外部ハードウェアをLiveに同期させる。
- MIDIクロックを使って別のDAWをLiveに同期させる。
- 外部シンセサイザーやMIDIコントローラの内蔵されているLFOやアルペジエーターをLiveに同期させる。
MIDIでLiveを同期する方法については、こちらのページで確認することができます。
【注意】 外部ハードウェアにシーケンサーやアルペジエーターが内蔵されていない場合、“Output”と表示されているMIDIポートで同期のスイッチを有効にする必要はありません。
リモート
[リモート]の欄のスイッチを有効にすると、MIDIコントローラからLive内のパラメータにマッピングしたり、MIDIコントローラにフィードバック信号を送信したりすることができるようになります。
“Input”と表示されているMIDIポートでリモートのスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- MIDIマッピングを設定して、Live内のパラメータを操作する。
- MIDIキーボードを使ってMIDIクリップを再生する。
“Output”と表示されているMIDIポートでリモートのスイッチを有効にすると、次のことが可能になります。
- マッピングされたLiveのパラメータの状態に応じて、MIDIコントローラのLEDを変化させる。
- マッピングされたLiveのパラメータの状態に応じて、MIDIコントローラのムービングフェーダー(モーター付きのフェーダー)を動かす。
MIDIマッピングの設定方法については、こちらのページで確認することができます。