不明なメディアファイル
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
エラーメッセージ「メディアファイルが不明です」と表示される原因として、次のことが考えられます。
- Liveにアクセス許可が与えられていない(Macの場合)
- メディアファイルが削除または移動されている
- クラウドストレージのバックアップを利用しているときにメディアファイルがコンピュータから削除されている
- メディアファイルを保存している外付けハードドライブが接続されていない
- メディアファイルがプロジェクトフォルダに保存されていない
- 使用するLiveセットが保存されているプロジェクトフォルダに別のLiveセットが複数保存されている|使用するLiveセットがユーザーライブラリに保存されている
- テイクレーン内でメディアファイルが非表示になっている
1. Liveにアクセス許可が与えられていない(Macの場合)
macOS 10.15 “Catalina”以降では、コンピュータ上のほとんどの場所でLiveがアクセス権を求められます。 アクセス権の設定は、システム環境設定で行うことができます。“セキュリティとプライバシー”を開き、タブ[プライバシー]をクリックしてください。
2. メディアファイルが削除または移動されている
メディアファイルを別の場所に移動していた場合は、ファイルマネージャを使って検索して、現在の場所に設定しなおすことができます。
メディアファイルが誤って削除されている場合、ごみ箱の中に残っているか確認してください。
3. クラウドストレージのバックアップを利用しているときにメディアファイルがコンピュータから削除されている
クラウドサービスのバックアップを利用すると、コンピュータ内のファイルが削除され、クラウド上にだけ保存される場合があります。
iCloudのストレージを最適化
iCloud Driveの機能“ストレージを最適化”では、ストレージの空き容量が少なくなると、“デスクトップ”と“書類”のフォルダに入っているファイルが古いものから削除されます。 いずれかのフォルダに保存されているメディアファイルも、同様に削除されます。
解決方法
- 削除されたファイルをiCloud Driveから再ダウンロードして、“ストレージを最適化”機能を無効にする。
- 削除されたファイルをiCloud Driveから再ダウンロードして、フォルダ“ミュージック”に移す。もしくは、“デスクトップ”や“書類”以外のフォルダへ移す。
- 削除されたファイルをiCloud Driveから再ダウンロードして、iCloud Driveで“デスクトップ”と“書類”のフォルダを無効にする。
OneDriveのファイルオンデマンド
OneDriveのファイルオンデマンド機能を使うと、ファイルの参照データがお使いのコンピュータ上に保存され、実際のファイルはOneDrive上に保存されます。 [このデバイス上で常に保持する]を必ず有効にして、お使いコンピュータ上へメディアファイルが保存されるようにしてください。
クラウドストレージの最適な使い方については、こちらのページで詳細を確認することができます。
4. メディアファイルを保存している外付けハードドライブが接続されていない
外付けハードディスクを接続して電源を入れると、行方のわからないファイルが表示されることがあります。
ハードドライブ名が変更されている場合や、ファイルを別の場所へ移動した場合は、こちらのページの手順にそってそのファイルの場所を指定しなおす方法があります。
5. メディアファイルがプロジェクトフォルダに保存されていない
使用中のメディアファイル自体をLiveのプロジェクトフォルダへ保存するにあたり、メニュー[ファイル]で[すべてを集めて保存]を選択する方法があります。 別のコンピュータやユーザーにプロジェクトを転送する方法の全容については、こちらのページで確認することができます。
6. 使用するLiveセットが保存されているプロジェクトフォルダに別のLiveセットが複数保存されている|使用するLiveセットがユーザーライブラリに保存されている
Liveのプロジェクトフォルダに複数のLiveセットを保存していると、メディアファイルの管理に問題が発生する原因になります。 Liveセットがユーザーライブラリに保存されているときにも、同様の問題が発生することがあります。
解決方法
- Liveのメニュー[ファイル]で[Liveセットを別名で保存]を選び、既存のプロジェクトフォルダやフォルダ“User Library”以外の場所へLiveセットを保存します。 これにより、そのLiveセット用に新しいプロジェクトフォルダが作成されます。
- Liveのメニュー[ファイル]で[すべてを集めて保存]を選んで、Liveセット内で使用中のメディアファイルを新しいプロジェクトファイルへ複製します。
7. テイクレーン内でメディアファイルが非表示になっている
Liveセット内に表示されているクリップがすべて読み込まれていても、「メディアファイルが不明です」とLiveに表示されることがあります。 テイクレーン内でクリップが非表示になっていると、この状況の原因になることがあります。
【注意】オートメーションモードでは、テイクレーンが表示されません。 テイクレーンを表示するには、オートメーションモードを無効にする必要があります。
初期状態では、テイクレーンが非表示になっています。 アレンジメントビューでテイクレーンを表示するには、トラックヘッダー(トラック名が表示される場所)を右クリックしてコンテクストメニューで[テイクレーンを表示]を選ぶか、クリップを選択して次のショートカットキーを押します。
- Mac:[Shift + Option + T]キー
- Windows:[Shift + Alt + T]キー
テイクレーンの中にある不明なメディアファイルを詳しく検索するには、次の手順にそって操作を行ってください。
- Liveセットを開いてアレンジメントビューを表示します。
- メニュー[表示]で[オートメーションモード]を無効にします。
- 次の順に移動して、ファイルマネージャを画面左側に表示します。
メニュー[ファイル]→[ファイルの管理]→[セットの管理]→[ファイルを表示] - ファイルマネージャの表示幅を広げるには、ファイルマネージャの左端部分をドラッグします。
- ファイルマネージャには、不明なメディアファイルの一覧が表示されます。各クリップの名前の隣に小さな矢印が表示されます。
- 矢印を押すと展開表示になります。表示されたクリップの中からひとつをクリックします。
- クリックしたクリップ(不明なメディアファイル)を含むトラックが選択されます。
- そのトラックのヘッダー(トラック名が表示されている部分)を右クリックして、[テイクレーンを表示]を選択します。