LiveのCPUロードメーター
Live 11以降では、 トラックにパフォーマンスインパクトメーター が搭載されました。また、全体のCPU負荷を計測する CPUロードメーター の性能が向上し、Live使用中のCPUの動作状況をより正確に計測して反映するようになりました。
CPUメーター
CPU過負荷インジケーター
アクティビティモニタ/タスクマネージャー
各トラックのパフォーマンスへの影響
CPUメーター
LiveのCPUメーターの値は、 macOSのアクティビティモニタやWindowsのタスクマネージャー などに表示される、 Liveがシステム全体で使用するCPUのパーセンテージと同じではありません。 詳細については、 こちらのページ を参照してください。 CPUメーターの値の概要は次のとおりです。
- Liveは、各オーディオバッファの処理に必要な時間を計測し、1つのオーディオバッファの再生にかかる時間と比較します。 たとえば、CPUメーターが50%を表示している場合、1つのオーディオバッファの処理に、このバッファの再生にかかる時間の半分の時間がかかることを意味しています。
- 値が100%を超える場合もあり得ます。この場合、再生よりも処理に時間がかかることを意味し、音飛びが発生する可能性があります。
- 他のアプリケーションや演算処理もLiveが利用できる処理能力に影響を与える可能性があるため、これらによってLiveのCPUメーターにスパイクが発生する可能性があります。
Live 11では、LiveのCPUメーター表示が「現在」に設定されている場合、Live 10と比べて測定がより極端な動作になります。 この設定の場合、ピーク時のCPU使用率が表示されるため、これは想定内の動作です。 Live 10のCPUメーターは平均のCPUのみを測定するため、極端な変動は少なくなります。
Liveの初回起動時には、ブラウザのインデックス作成などのプロセスがバックグラウンドで実行され、完了するまでに CPU、ディスク、RAMなどのリソースが使用されます。 これらが完了するまで、CPUメーターの値が増加する場合があります。
CPU過負荷インジケーター
CPU過負荷インジケーターは、現在(ピーク)のCPU使用率に基づいています。 CPUメーターの表示が「平均」に設定されている場合、場合によってはメーターが100%に達していないように見えても、CPU過負荷インジケーターが点灯することがあります。 これは、"平均"CPU消費量が依然としてしきい値を下回っているにもかかわらず、"現在"の使用量が一時的に過負荷しきい値を超えたためと考えられます。
CPU過負荷インジケーターを表示したくない場合は、Liveの右上隅にあるインジケーターを右クリックし、 CPU過負荷表示 のオプションを無効にすることができます。
アクティビティモニタ/タスクマネージャー
macOSのアクティビティモニタまたはWindowsのタスクマネージャーでは、Liveのバックグラウンドプロセスを含む、コンピューターのCPU使用率に占めるLiveの割合を確認できます。 LiveのCPU負荷を軽減する方法については、 WindowsでのCPU負荷の軽減 または macOSでのCPU負荷の軽減 のページを参照してください。
パフォーマンスへの影響を追跡する
Liveセット内の各トラックの"現在"のCPU使用率を表示して、セットのどの要素がグローバルCPUメーターに最も大きな影響を与えるているのかを判断することができます。
Live 12 では、Liveの右下隅にある三角形をクリックしてMixer Configメニューを表示し、 パフォーマンスインパクト を有効にします。
Live 11 では、ミキサー領域の右下隅にある、「C」とマークされたボタンをクリックして パフォーマンスインパクト の表示を切り替えます。
有効にすると、トラックのパフォーマンスへの影響が各MIDIまたはオーディオトラックミキサーの下に表示されます。