Live 11に関するよくある技術的なご質問

Live 11.3の新機能
Live 11のインストール方法
Live 11.0からLive 11.1以降へのアップデート
Live 11の新機能と変更点
Live 11 Suiteの新デバイス

Live 11.3の新機能

Live 11.3のリリースノートは、こちらのページからご確認ください。

Live 11.3で追加された新機能と改善点は以下の通りです。

  • Push 3への対応
  • コンパクトな減算方式シンセサイザーのDriftを、新たにLiveの全エディションに追加
  • MPEに対応した新しいプリセットとラックを追加
  • Analog/Collision/Electric/Tension/Note EchoデバイスにMPE機能を追加
  • MPE Control/Expression Controlデバイスの改善
  • 入力されたMPEデータを表示するMPEディスプレイをMIDI Monitorデバイスに追加
  • 自動ワープ機能の改善
  • [ヘルプ]メニューの[ヘルプビュー]を[内蔵レッスン]に名称変更


Live 11のインストール方法

Live 11.3は自動でアップデートされますか?
[自動アップデートを入手]が有効になっている場合、Live 11.2.11からLive 11.3.2へのアップデートは自動で行われます。

Push 3(スタンドアロン)には、どのバージョンのLiveがあらかじめインストールされていますか?
Live 11.3 Introがインストールされています。

【注意】Push 3(スタンドアロン)の初回起動時には、必ずこちらのガイドの手順に従って、Pushを最新バージョンにアップデートしてください。最新バージョンのソフトウェアでは、多くのバグ修正と機能改善が行われています。

macOSで使用すべきLiveのインストーラーはどれですか?
macOS 10.14 Mojave以降を使用している場合、UniversalビルドのLiveをインストールしてください。
IntelビルドのLiveは、macOS 10.13 High Sierraを使用している場合にのみご使用ください。
詳細はこちらのページをご確認ください。

Live 11は、AppleシリコンおよびIntelを搭載したMacに対応していますか?
UniversalビルドのLiveは、macOS 10.14以降を実行しているAppleシリコンおよびIntel搭載のMacコンピュータに対応しています。 macOS 10.13のIntel搭載のMacの場合、IntelビルドのLiveをインストールしてください。 Macの互換性についてはこちらのページをご確認ください。

Live 11.0以降、コンピュータでLiveが自動更新されないのはなぜですか?
Live 11.1は、Appleシリコンにネイティブ対応しているため、手動でインストールする必要があります。そのため、Live 11.1への自動アップデートは行われません。 Liveを手動でアップデートする場合は、お使いのAbletonアカウントから最新のバージョンをインストールしてください。 詳細はこちらのページをご確認ください。

Appleシリコンを搭載したMacで、ネイティブ対応したLiveを実行する場合と、Rosettaを使ってLiveを実行する場合では、どんな違いがありますか?
Appleシリコンを搭載したMacで最適なパフォーマンスを得るには、Appleシリコンにネイティブ対応している、最新バージョンのUniversalビルドのインストーラーをお使いください。サードパーティ製のプラグインとデバイスについても、Appleシリコンにネイティブ対応しているバージョンまでアップデートしてください。 Apple Siliconに未対応のサードパーティデバイスとの互換性を保つため、Rosettaを使用してLiveを起動することもできます。 詳細はこちらのページをご確認ください。

LiveにはどのバージョンのMax for Liveが付属していますか?
Live 11.3.2にはMax 8.5.4が付属しています。 詳細はこちらのページをご確認ください。


Live 11.0からLive 11.1以降へのアップデート

表示されないインストゥルメントがあるのはどうしてですか?
Live 11.1を初めて起動する場合、新しいデバイスのインデックス作成を完了するのに数分間かかる場合があります。 デバイスが表示されない場合は、次の手順にそって操作を行ってください。

  • Liveアプリケーションが複数起動していないことを確認
  • Liveを再起動

既存のPackはLive 11.1以降のバージョンと互換性がありますか?
IntelのCPU向けにコンパイルされた外部オブジェクトを用いるMax for Liveデバイスがサードパーティー製のPackに含まれている場合、動作しないことがあります。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

Live 11.1で作成したMax for Liveのパッチは、以前のバージョンのLiveと互換性がありますか?
現在利用可能なすべてのMaxの機能が、以前のバージョンのLiveに対応しているわけではありません。 詳細については、こちらのページをご確認ください。


Live 11の新機能と変更点

コンピングはどのエディションのLiveで使用できますか?
コンピングはLive 11 Intro/Standard/Suiteで使用できます。 トラックの連結編集(トラックのリンク)は、Standard/Suiteのみで使用できます。 詳細については、こちらのページをご確認ください。

キーとスケールを設定するにはどうすればいいですか?
MIDIクリップのクリップビューを開き、左下にある[Scale]を有効にします。 そのあと、根音とスケール名を選択します。

ノート発音率とベロシティ変化率とはなんですか?
ノート発音率では、MIDIノートが発音される確率を0%から100%の範囲で設定できます。 ベロシティ変化率では、0から127の設定範囲内でMIDIノートのベロシティをランダマイズさせることができます。 詳細は、こちらのページをご確認ください。

MIDIコントローラでMPEを扱うことができますか?
MPE対応のLiveのデバイスやプラグインを使用するには、MPE対応のMIDIコントローラをご使用ください。

MPE対応のMIDIコントローラを持っていないのですが、それでもMPEを扱うことはできますか?
はい。MPEの編集機能では、ドローモードで各ノートのモジュレーションを個別に描いたり、マウスを操作してエンベロープの曲線やブレークポイントを編集したりすることができます。 詳細はLive 11のMPEをご確認ください。

テンポ追従を有効にするボタン[Follow]が表示されないのはなぜですか?
テンポ追従を有効にするボタン[Follow]を表示するには、Liveの環境設定のタブ[Link Tempo MIDI]を開き、セクション[テンポフォロワー]で[テンポフォロワートグルを表示]を有効にします。

ボタン[Follow]を有効にしたのにLiveがテンポに追従しません。なぜですか?
Liveの環境設定のタブ[Link Tempo MIDI]を開き、セクション[テンポフォロワー]で正しい入力チャンネルが選択されていることを確認してください。 明確なリズム構造が分かるトランジェントが無い入力音からは、Liveは正確なテンポを検出することができません。 テンポ追従に最も適しているのは、打楽器系の素材や楽曲全体です。 詳細は、テンポ追従をご確認ください。

シーンのフォローアクションとはなんですか?
シーンでも、フォローアクションを使用できるようになりました。 シーンをクリックするとシーンビューが表示され、フォローアクションを編集することができます。 設定できる項目はクリップのフォローアクションと同じですが、クリップ固有のアクションは使用できません。

[◀]ボタンを押してフォローアクションのセクションを展開表示しようとしたのに、[Pgm][Bank][Sub]しか表示されません。なぜですか?
アレンジメントビューを使用中は[Pgm][Bank][Sub]しか表示されません。 フォローアクションが表示されるのはセッションビューだけです。

マクロの数を増減するにはどうすればいいですか?
ボタン[+][-]をクリックすると、マクロが2基ずつ増減します。 マクロを減らしても、そのマクロに設定していたパラメータのマッピングは維持されます。

一部のマクロをランダマイズやマクロバリエーションの対象外にできますか?
可能です。対象外にするマクロを右クリックして、[マクロをランダマイズから除外]や[マクロをバリエーションから除外]を選択します。 マクロバリエーションについての詳細はこちらをご確認ください。

ReWireを使用できないのはなぜですか?
開発元であるReason Studiosが、2020年にReWireのサポートを終了したため、Live 11では、ReWireが無効になりました。

なぜSoundCloudにアップロードできないのですか?
音源をSoundCloudにアップロードするエクスポート機能のサポートをSoundCloudが終了したため、同機能はLive 11で除外されました。

サードパーティー製スクリプトやカスタムされたリモートスクリプト動作しなくなったのはなぜですか?
Live 11ではPython 3が使用されているため、サードパーティー製の古いスクリプトやカスタムされたリモートスクリプトが動作しなくなる場合があります。 すべてのリモートスクリプトをPython 3に対応した最新バージョンにアップデートしてください。


Live 11 Suiteの新デバイス

Shifter
新しいオーディオエフェクトのShifterは、Live StandardおよびSuiteに含まれています。 Shifterは、ピッチシフト、周波数シフト、リングモジュレーションといった複数の用途で使用できます。 パラメータの[Coarse]と[Fine]で入力音の高さや周波数を変更して、[Tone]と[Window]でさらに調節することができます。 ディレイ、LFO、エンベロープを設定するセクションでは、さらにモジュレーションを追加することができます。 音の高さや周波数は、Shifterのパラメータ設定だけでなく、入力されるMIDIノートでも変更可能です。

Shaper Midi
Shaper MIDIは、Live 11 Suiteに付属するMax for Liveデバイスに含まれています(Live 11 StandardとMax for Liveのライセンスをお持ちの場合でも使用可能)。 Shaper MIDIを使うと、複数のブレークポイントでエンベロープを作り、そのエンベロープをマッピング可能なモジュレーション信号として利用することができます。

Align Delay
Align Delayは、Live 11 Suiteに付属するMax for Liveデバイスに含まれています(Live 11 StandardとMax for Liveのライセンスをお持ちの場合でも使用可能)。 Align Delayは、入力信号の遅延補正を行うためのディレイです。サンプル単位、ミリ秒単位、メートル単位(もしくはフィート単位)で設定することができます。 

Hybrid Reverb
Hybrid Reverbでは2種類の異なるリバーブ形式が1つのデバイスに融合されており、コンボリューションリバーブにいくつかのデジタルリバーブアルゴリズムが組み合わせられています。 音声信号の流れやパラメータの設定を変えることで、独特な残響やドローンのようなサウンドスケープを生み出したり、あらゆる音素材を変化させたりすることができます。

Spectral Resonator
Spectral Resonatorは、スペクトル共振と音程のある倍音を使用してオーディオ素材に音響特性を加えます。 共鳴しているパーシャル(倍音を構成する部分音)の周波数帯を指定しその減衰時間を変更することで、打楽器のような短い残響や、長く洗い流すような音色を作ることができます。

Spectral Timeは、一瞬の音をとらえてフリーズするエフェクトと、音を周波数ごとに分解して処理するディレイをひとつに組み合わせた刺激的なデバイスです。 フィルター、ディレイ、周波数の変調といったさまざまなスペクトル技術を入力音に適用することで音声を再合成して、変化に富む独特な音色を生成します。

PitchLoop89
PitchLoop89は、初期のデジタルエフェクトのプロセッサーから着想され、現代的な機能によって強化されたMax for Liveのピッチシフターです。

Inspired by Nature
Inspired by Natureは、さまざまな用途に適しているPackです。サウンドスケープ、テクスチャー、自動生成音楽、非反復で変化し続ける音、グリッチ、混沌とした音色、荒々しい音色、予測できないメロディーなど、意外な音の組み合わせを発見することを通して音を探求することができます。

Live 11の新機能とアップデート内容の一覧はこちらからご確認ください。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: