Live 11に関するよくある技術的なご質問

  • 対象となるLiveのバージョン:Live 11
  • 対象となるOS:すべて
  1. Live 11のアップデートに関するご質問
  2. Live 11 Suiteの新デバイスに関するご質問
  3. Live 11の新機能に関するご質問

1. Live 11のアップデートに関するご質問

Live 11.1への自動アップデートが行われないのはなぜですか?

自動アップデートでは、Appleシリコンにネイティブ対応したUniversalビルドを提供することができないため、アップデートの作業を自ら行う必要があります。 アップデートの作業では、お使いのコンピュータに応じて適切なビルドのLiveを選択します。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

どのインストーラーでLive 11.1を使えばいいですか?(Macの場合)

2種類のビルド“macOS Universal”と“macOS Intel-only”を利用できます。“macOS Universal”は、AppleのM1を搭載するコンピュータにネイティブ対応しているほか、IntelのCPUを搭載してmacOSを実行するコンピュータにも対応しています。 “macOS Intel-only”がもっとも適しているのは、IntelのCPUを搭載して旧バージョンのmacOSを実行しているコンピュータです。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

Rosettaを使ってLiveを実行する場合と、ネイティブ対応したM1でLiveを実行する場合では、どんな違いがありますか?

UniversalビルドのLiveをネイティブ対応したM1で実行すると、Liveに初期搭載されているインストゥルメントやエフェクトの性能が向上します。MacのLive 11.1でプラグインを使用することについては、こちらのページで詳細を確認することができます。

表示されないインストゥルメントがあるのはどうしてですか?

Live 11.1を初めて起動するときは、Liveの新しいデバイスのインデックス作成が完了するまで、数分間お待ちください。 Liveを再起動したあともデバイスが表示されない場合は、こちらのページの案内にそってデータベースのリセットを試してください。

IntelのCPUを搭載したMacに引き続き対応していますか?

UniversalビルドのLive 11は、Appleシリコンを搭載したコンピュータとIntelのCPUを搭載したコンピュータのどちらにも対応しています。これは、Universalビルドに含まれる実行コードが、どちらのアーキテクチャにも対応しているためです。

どのPackもLive 11.1と互換性がありますか?

IntelのCPU向けにコンパイルされた外部オブジェクトを用いるMax for Liveデバイスがサードパーティー製のPackに含まれていると、動作しないことがあります(コンバーターを介さずにUniversalビルドのLiveを使う場合)。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

Live 11.1で作成したMax for Liveのパッチは、以前のバージョンのLiveと互換性がありますか?

Live 11.1には、Max 8.2が付属しています。 現在利用できるMaxの機能のすべてに、以前のバージョンのMax for Liveが対応しているわけではありません。最新バージョンのLiveで制作したMax for Liveデバイスを以前のバージョンのLiveで使う場合は、注意が必要です。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

もうReWireを使えないんですか?

開発元であるReason Studiosが、2020年にReWireのサポートを終了したため、Live 11では、ReWireが無効になりました

どうしてSoundCloudにアップロードできないんですか?

音源をSoundCloudにアップロードするエクスポート機能がLive 11で除外されました。同機能のサポートをSoundCloudが終了したためです。

リモートスクリプトが使えないのはなぜですか?

Live 11でPython 3にアップグレードしたことにより、サードパーティー製の古いスクリプトやカスタムされたリモートスクリプトが動作しなくなります。 製造元がスクリプトを更新してPython 3に対応すれば、そのスクリプトは正常に動作するようになります。

2. Live 11 Suiteの新デバイスに関するご質問

Shifter

Shifterは、Live 11のStandardとSuiteに収録されています。 このオーディオエフェクトは、ピッチシフト、周波数シフト、リングモジュレーションといった複数の用途で使用できます。 パラメータの[Coarse]と[Fine]で入力音の高さや周波数を変更して、[Tone]と[Window]でさらに調節することができます。 ディレイ、LFO、エンベロープを設定するセクションでは、さらにモジュレーションを追加することができます。 音の高さや周波数の変更は、Shifterのパラメータ設定だけでなく、入力されるMIDIノートでも可能です。

Shaper MIDI

Shaper MIDIは、Live 11 Suiteに付属するMax for Liveデバイスに含まれています(Live 11 StandardとMax for Liveのライセンスをお持ちの場合でも使用可能)。 Shaper MIDIを使うと、複数のブレークポイントでエンベロープを作り、そのエンベロープをマッピング可能なモジュレーション信号として利用することができます。

Align Delay

Align Delayは、Live 11 Suiteに付属するMax for Liveデバイスに含まれています(Live 11 StandardとMax for Liveのライセンスをお持ちの場合でも使用可能)。 Align Delayは、入力信号の遅延補正を行って作業を効率化するためのディレイです。サンプル単位、ミリ秒単位、メートル単位(もしくはフィート単位)で設定することができます。 

Hybrid Reverb

Hybrid Reverbは、系統の異なる2種類のリバーブをひとつのデバイスに組み合わせたもので、コンボリュージョンリバーブと多数のアルゴリズムを持つデジタルリバーブを融合しています。 音声信号の流れやパラメータの設定を変えることで、独特な残響やドローンのようなサウンドスケープを生み出したり、あらゆる音素材を変化させたりすることができます。

Spectral Resonator

Spectral Resonatorは、音声を周波数ごとに分解して共鳴させたり、倍音に音程をつけたりすることで、あらゆる音源に調性を加えます。 指定した周波数でパーシャル(倍音を構成する部分音)を共鳴させて、その音の減衰時間を変更すれば、打楽器のような短い残響や、長く洗い流すような音色を作ることができます。

Spectral Time

Spectral Timeは、一瞬の音をとらえてフリーズするエフェクトと、音を周波数ごとに分解して処理するディレイをひとつに組み合わせた刺激的なデバイスです。 フィルター、ディレイ、周波数の変調といったさまざまなスペクトル技術を入力音に適用することで音声を再合成して、変化に富む独特な音色を生成します。

PitchLoop89

PitchLoop89は、初期のデジタルエフェクトのプロセッサーに着想を得たピッチシフターで、現代的な機能によって強化しています。実装はMax for Liveで行いました。

Inspired by Nature

Inspired by Natureは、さまざまな用途に適しているPackです。サウンドスケープ、テクスチャー、自動生成音楽、非反復で変化し続ける音、グリッチ、混沌とした音色、とげとげしい音色、予測できないメロディー、演奏や新しい接続設定による全般的な音色の模索などで幅広く使用することができます。

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3. Live 11の新機能に関するご質問

コンピング

どのエディションのLiveでコンピングを使用できますか?

コンピングは、Intro、Standard、Suiteで使用できます。 トラックの連結編集(トラックのリンク)は、Standard、Suiteで使用できます。 コンピングの詳細については、こちらのページで確認することができます。

キー/スケールの設定

キーとスケールを設定するにはどうすればいいですか?

MIDIクリップのクリップビューを開き、左下にある[Scale]を有効にします。 そのあと、根音とスケール名を選択します。

MIDIノートとベロシティの偶然性

ノート発音率は、MIDIノートが再生される確率をパーセントで設定します。 ベロシティ変化率は、MIDIノートのベロシティを不規則に変化させる範囲を設定します。 詳細については、こちらのページで確認することができます。

MPE

どのMIDIコントローラでMPEを扱うことができますか?

MPE機能を備えたLiveのデバイスを使うには、MPE対応のMIDIコントローラが必要です。 サードパーティー製のVSTプラグインやAUプラグインにも、MPEに対応したものが数多くあります。

MPE対応のMIDIコントローラを持っていません。 それでもMPEを扱うことはできますか?

はい。MPEの編集機能を使うことができます。MPEの編集機能では、ドローモードで各ノートのモジュレーションを個別に描いたり、マウスを使ってエンベロープの曲線やブレークポイントを変更したりすることができます。 MPEの詳細については、こちらのページで確認することができます。

テンポ追従

テンポ追従を有効にするボタン[Follow]が表示されないのはなぜですか?

テンポ追従を有効にするボタン[Follow]を表示するには、Liveの環境設定のタブ[Link Tempo MIDI]を開き、セクション[テンポフォロワー]で[テンポフォロワートグルを表示]を有効にします。

ボタン[Follow]を有効にしたのにLiveがテンポに追従しません。

Liveの環境設定のタブ[Link Tempo MIDI]を開き、セクション[テンポフォロワー]で正しい入力チャンネルが選択されていることを確認してください。 アタック音にもとづいた明確なリズム構造が入力音に含まれてない場合、Liveは正確なテンポを検出することができません。 テンポ追従にもっとも適しているのは、打楽器系の素材や楽曲全体です。 テンポ追従の詳細については、こちらのページで確認することができます。

フォローアクションのアップデート

シーンのフォローアクション

シーンでも、フォローアクションを使用できるようになりました。 シーンをクリックするとシーンビューが表示され、フォローアクションを編集することができます。設定できる項目はクリップのフォローアクションと同じですが、クリップ固有のアクションは使用できません。

クリップアクティベーターの横にあるボタン[▼]を押してフォローアクションのセクションを展開表示しようとしたのに、[Pgm][Bank][Sub]しか表示されません。なぜですか?

アレンジメントビューを使用中は[Pgm][Bank][Sub]しか表示されません。 フォローアクションが表示されるのはセッションビューだけです。 フォローアクションの詳細については、こちらのページで確認することができます。

マクロ

マクロの数を増減するにはどうすればいいですか?

ボタン[+][-]をクリックすると、マクロが2基ずつ増減します。 マクロを減らしても、そのマクロに設定していたパラメータのマッピングは維持されます。

一部のマクロをランダマイズやマクロバリエーションの対象外にできますか?

はい。可能です。対象外にするマクロを右クリックして、[マクロをランダマイズから除外]や[マクロをバリエーションから除外]を選択します。 マクロの詳細については、こちらのページで確認することができます。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: