遠隔の共同作業に適した方法

対象となるLiveのバージョン:すべて
対象となるOS:すべて

距離の離れたLiveユーザーとの音楽制作では、スムーズに作業できない場合があります。 このページでは、他のユーザーと遠隔で共同作業をする際のポイントとテクニックをまとめています。

全般的なアドバイス

  1. 共同作業を始めるまえに、全員が同じエディションのLive(Intro/Standard/Suite)を使っていることを確認してください。 違うエディションの場合は、こちらのページの案内にそって、どのエディションでも利用できるLiveセットを作成します。 この方法が煩雑だと感じられる場合は、オーディオステムを送り合うことを検討してください。
  2. 相手から受け取ったLiveセットで「メディアファイルが見つかりません」というエラーメッセージが表示される場合、相手にこちらのページの内容を確認してもらい、ファイルの再送信を依頼してください。
  3. こちらのページに掲載されている“方法1”の手順にそって、別のコンピュータへLiveセットを転送する準備を整えてください。
  4. 複数のコンピュータ間でひとつのLiveプロジェクトを同期する場合、そのLiveプロジェクトを複数のコンピュータで同時に開くのではなく、1台のコンピュータで開くようにしてください。 相手のLiveプロジェクトのアップロードが完了していることを確認してから、自分のコンピュータへダウンロードを行ってください。ダウンロードが完全に行われたことを確認したうえで、ファイルを開きます。古いバージョンのファイルとの混同に気を付けてください。

方法1:Splice Studio経由でファイルの同期を行う

Splice Studioは、 ミュージシャンのためのクラウドストレージプラットフォームです。 遠隔で共同作業をしたいと考えているミュージシャンにとって、もっともシンプルで安く、信頼性の高い方法だとAbletonは判断しています。

詳細については、こちらのページで確認することができます。

方法2:ファイルを送り合う

多くの場合、制作したファイルを送り合うことがもっとも実用的です。 ただし、Liveプロジェクトのサイズは概して平均的に大きく、メール添付に不向きです。 こうした場合には、以下のサービスを使用して相手にファイルを送信する方法があります。

  • WeTransfer(無料版は最大2GBのアップロード制限あり)
  • pCloud転送(無料版は最大5GBのアップロード制限あり

方法3:Cloud Storage経由でファイルを送信/同期する

もっともシンプルに共同作業を行えることが多いのは、この方法です。ただし、パフォーマンスやファイル索引でエラーが発生しやすい一面があります。 こういったリスクとその回避方法については、こちらのページを確認してください。

方法4:DAW内部で動作する共同作業ツールを使う

DAW内部で動作する遠隔共同作業用のデバイスが開発されています。

方法5:Screen Shareで共同作業をする

高速インターネット回線に接続されているユーザー同士であれば、 TeamViewerSkypeZoom*などの画面共有可能なアプリケーションにLiveの音声入出力を接続することができます。

ただし、そうしたアプリケーションはレイテンシーをはじめ、ステレオ像や外部接続の問題を引き起こすことが多く、それを補うためにアプリケーションに関する深い知識が求められます。 そのため、多くの場合、発生する問題はAbletonのサポート対象外になります。

*【ポイント】Zoomでステレオ音声を有効にする方法

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: