アプリケーション間で音声の入出力を接続する方法
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
コンピュータ内のLiveと別のアプリケーションの間で音声の入出力を接続する一般的な方法が3種類あります。 接続を設定することで、動画の音声をLiveにサンプリングしたり、LiveからSMPTEの同期信号を送ったりすることができます。
【注意】 サードパーティー製のソフトウェアを使用して、アプリケーション間で音声を入出力すると、音飛びやその他の技術的な問題が生じることがあります。 そうしたソフトウェアとLiveを組み合わせた使用で発生する問題については、サポート対象外となります。問題が発生する場合は、そのソフトウェアの製造元にお問い合わせください。
仮想プロトコルでの音声の入出力設定
WindowsとMacでは、音声の入出力を設定するためのさまざまな仮想プロトコルがあります。 代表的なものは次のとおりです。
- VoiceMeeter(Windows)
- Jack(WindowsとMac)
- iShowU Audio Capture (Macのみ)
- Soundflower (Macのみ)
- Black Hole (Macのみ)
- Rogue Amoeba Loopback (Macのみ)
案内にそって仮想プロトコルをインストールします。 インストール後、仮想プロトコルがLiveの環境設定にオーディオドライバとして表示されます(音声を扱う別のアプリケーションの環境設定にも表示されます)。
以下は、iShowU Audio CaptureをMacで使用し、YouTubeの動画の音声をLiveに接続して録音する一例です。
- iShowU Audio Captureをインストールします。
- Macのシステム環境設定を開き、[サウンド]に移動します。
- サウンドを出力する装置を、iShowU Audio Captureに設定します。
- Liveを起動して、環境設定のタブ[Audio]を開きます。
- 入力デバイスを、iShowU Audio Captureに設定します。
- 必要に応じて入力チャンネルの名前を変更します。
- オーディオトラックで録音できるようにアームを有効にして、適切な入力チャンネルから音声を受信するようにモニターを設定します。
- 空のクリップスロットで録音を開始して、YouTubeの動画を再生します。
アナログ方式のループ接続
お使いのオーディオインターフェースの出力チャンネルに空きがある場合は、その出力チャンネルから同じインターフェースの入力チャンネルにケーブルを接続します。それぞれのプログラムの環境設定を変更して、一方のプログラムはアナログ出力チャンネルから音声を送り、もう一方のプログラムはアナログ入力チャンネルから音声を受けとるようにします。
デジタル方式のループ接続
この方法には、先述のふたつの方法よりもレイテンシーを低くしやすいという利点があります。 オーディオインターフェースにSPDIFの入力と出力が備わっている場合は、入力と出力をケーブルで接続して、ステレオのループ接続にします。 ADATが備わっている場合は、同じ方法で8チャンネル分のループ接続になります。 それぞれのプログラムの環境設定を変更して、一方のプログラムはデジタル出力チャンネルから音声を送り、もう一方のプログラムはデジタル入力チャンネルから音声を受けとるようにします。
【ポイント】ループ接続するための機能(ループバック機能)を備えたオーディオインターフェースをお使いの場合は、実際のケーブルを使用して接続する必要がありません。 オーディオインターフェースの取扱説明書で、ループバック機能に対応しているか確認してください。