Liveでモニタリングする
- 対象となるLiveのバージョン: すべて
- 対象となるOS: すべて
“Liveでモニタリングする”とは、どういうことですか?
Liveでのモニタリングとは、入力ソース(オーディオトラックの音声入力、もしくはMIDIトラックのMIDI入力)から信号を受信して、必要に応じてエフェクトで処理してから、トラックの出力に送信し、その音をスピーカーやヘッドフォンで聞けるようにすることです。
モニタリングが役立つのは、どんなときですか?
- MIDIキーボードを使用して、Liveのインストゥルメントやプラグインを演奏するとき。
- 歌声をマイクで取り込み、Liveでエフェクトをかけるとき。
- エレキギターを接続して演奏しながら、アンプシミュレーターのプラグインを使用するとき。
- 外部ハードウェアをLiveと一緒に使用するとき。
このほかにも、モニタリングを行う場面は数多く考えられます。
モニタリングする音声にレイテンシーは生じますか?
はい。 コンピュータを使用する制作環境では、あらゆる音声信号に一定のレイテンシーが発生します。 ここでのレイテンシーとは、音声信号がコンピュータに入力され、Liveを経由してスピーカーやヘッドホンに出力されるまでの時間です。 レイテンシーを限りなく少なくする ことはできますが、完全にゼロにすることはできません。
Liveでモニタリングするにはどうすればいいですか?
- 音声機器やMIDI機器などを適切なケーブルでLiveに接続します。
- Liveの環境設定画面を開きます。音声機器を接続した場合は、音声入力を有効にします。MIDI機器を接続した場合は、“Input”と表示されているMIDIポートの[トラック]を有効にします。
- Liveの入力/出力セクションを開きます。
- 音声機器を接続した場合は、オーディオトラックの[Audio From]で入力ソースを選択します。MIDI機器を接続した場合は、MIDIトラックの[MIDI From]で入力ソースを選択します。
- [Monitor]が[In]に設定されている場合、選択した入力ソースの信号が常に聞こえます。
- [Monitor]が[Auto]に設定されている場合、トラックのアームボタンが有効になっているときに、入力ソースの信号が聞こえます。
[In]や[Auto]に設定するのはどんなときですか?
- Liveでモニタリングしたいとき。
- 再生中や録音中に、モニタリングする信号へエフェクトをかけたいとき。
- モニタリングする方法がほかにないとき(ダイレクトモニタリングするためのオーディオインターフェースがないときや、外部のミキシングデスクがないときなど)。
[Off]に設定するのはどんなときですか?
- オーディオインターフェースでダイレクトモニタリングするとき。 ダイレクトモニタリングすると、オーディオインターフェイスで直接モニタリングできるため、レイテンシーを少なくすることができます。
- 外部のミキシングデスクでモニタリングするとき。
- モニタリングしなくても音声が聞こえるとき(例: アコースティックギターや歌声など)。
- Liveセット内のトラックで入力ソースの信号をモニタリングし、別のトラックで録音するとき (例: 外部のハードウェア を使用していて、その音声を別のトラックで録音する)。
録った音がほかの音とずれるのは、なぜですか?
トラックの[Monitor]を[In]や[Auto]に設定して音声やMIDIノートを録り、それを再生すると、演奏したときとまったく同じタイミングと位置で再生が行われます。 バッファサイズやサンプルレートの設定のほか、 レイテンシーの生じるデバイス の使用数によって、録った音声やMIDIノートが、別のクリップの音声やMIDIノートに合わせて補正されることがあります。 楽器を手弾きで演奏する場合は演奏のタイミングが一定であるわけではないため、ずれを感じることはそれほどありません。 ただし、機械による演奏を録音する場合(例: クオンタイズされたパターンを再生するハードウェアシンセやドラムマシン)、ずれを顕著に感じることがあります。 こうした状況では、トラックの[Monitor]を[Off]に設定することを推奨しています。
[Off]に設定すると、環境設定画面のタブ[Audio]にある[入出力レーテンシー]の秒数で録音の補正が行われるようになります。