CV Tools:概要とよくあるご質問
CV Toolsに収録されている各デバイスのことをもっと知るには、どこを見ればいいですか?
通常のPackと同様、 Live内で表示できるレッスン がCVToolsにも付属しています。レッスンでは、各デバイスに関する情報を確認することができます。
CVとは何ですか?
CV は「 C ontrol V oltage」の略語で、シンセサイザー、ドラムマシン、その他の同様の機器を制御するアナログ方式です。
CVツールとは何ですか?
CV Tools は、CVを扱うデバイスのPackです。インストゥルメント、同期ツール、モジュレーション・ユーティリティを使って、ユーロラック規格のさまざまなモジュラーシンセとLiveを円滑に連動させることができます。
CV Toolsの動作環境
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Live 11 または Live 10 Suite (バージョン 11.2.11 以降)
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Live 11 または Live 10 Standard + Max for Live (バージョン 11.2.11 以降)
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DCカップリング対応のオーディオインターフェース(CV機材との連携に必要)
- Ableton LiveのPack に関する知識が必要
- LiveでCV対応ハードウェアを使用する方法 に関する知識が必要
使用上の注意点
- CV信号を直接スピーカーへ 絶対に出力しないでください 。スピーカーや聴覚に損傷を与える可能性があります。
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モジュラーシンセのセットアップは、とくにレイテンシーとタイミングの問題から影響を受けます。 次のページを参照のうえ、モジュラーシンセとの連携に最適なセットアップにしてください。
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ユーロラック規格の信号の音量は、ライン信号の5倍です。 モジュラー システムをデジタル オーディオ インターフェイスに接続する前に、専用の出力モジュールを使用して信号をライン レベルまで下げてください。
“DCカップリング対応”のオーディオインターフェースとは何ですか? なぜ必要ですか?
DCカップリングにより、ハードウェア機材から直流電流( D irect C urrent)を出力することができるようになります(まれに入力できる機種もあります)。
ただし、オーディオインターフェースは音声信号に最適化されているため、ほとんどの製造元はACカップリングの入出力を採用しています。 ACカップリングは、極めて低い周波数を除去します。モジュラーシンセの特性上必要な種類の持続電圧も除去されるため、ACカップリングの場合、CVの出力手段として信頼性が低くなります。DCカップリングに対応したオーディオインタフェースを幅広くまとめたリストを、 Sweetwaterのページ と Expert Sleepersのページ で確認することができます。
【動作テスト済みのDCカップリング対応オーディオインターフェース】
- Expert Sleepers ES-3/ES-8
- Motu Ultralite(mk3/mk4)
- UAD Apollo Series ※ 例外機種あり
- RME M-32 DA Pro(オプティカルMADI端子とコアキシャルMADI端子経由)
- Komplete Audio 6(2V出力のみ)
- Metric Halo ULN-8/LIO-8
- Antelope Audio Orion Studio Synergy Core
【注意】DCカップリング出力を備えたオーディオインターフェースは複数ありますが、DCカップリング入力も備えたオーディオインターフェースとして知られているのは、Expert Sleepersの製造するインターフェース・モジュール ES Series と、Andelope Audioの Orion Studio Synergy Core のみです。
DCカップリングに対応したオーディオインターフェースを持っていなくても、 CV Toolsを使えますか?
はい、使えます。モジュラーシンセを使わなくても、CV Toolsで面白いことができます。
- 収録デバイス“Rotating Rhythm Generator”はMIDIを出力します。LiveのDrum Rackと使用すると効果的です。
- 通常、2種類のパラメータを切り替えるために正確な電圧値は必要とされないため、“CV Clock”、“CV Clock Out”、“CV Triggers”のいずれもDCカップリング対応インターフェースなしで使用できます。
- “CV In”の“Pitch”モードでは、DCカップリング入力を使うことなく、オシレーターのピッチをCVにリアルタイムで変換します。
- ユーロラック規格のMIDIインターフェースがある場合は、Liveのデバイス“ External Instrument ”を使って同様のことを行えます。
ハードウェア機材を1台も持っていなくても、CV Toolsを使えますか?
はい、使えます。ハードウェア機材がなくても、独創的にCV Toolsを使用する方法が数多くあります。
- CV Toolsに収録されているほとんどのデバイスに備わっている補助的なマッピング機能を使えば、Live内のあらゆるパラメータにマッピングできます。
- 仮想の音声バスとして使えるプログラム(Macでは Soundflower 、Windowsでは VB-Cable など)があれば、CVを内部で利用するバーチャル・モジュラーシンセのソフトウェア(VCVRack、Max、Reaktorなど)と柔軟に連携させる手段としてCV Toolsを使用できます。