複数のユーザーが使用するWindowsのコンピュータでLiveをオーソライズする

このガイドには、コンピュータ ラボなどのマルチユーザー環境に Ableton Live をインストールする際、ほとんどの場合に該当する推奨方法が記載されています。

Live 12.0.20 以降を MDM 経由で展開する場合は、 こちらのページ を参照してください。

頻繁にマシンを消去し、Live を再インストールして再オーソライズする必要がある場合は、「マスター アンロックファイル」を作成する別の方法を行うことをお勧めします。その場合は、 こちらのページ を参照してください。

注: Live 12.0.10 以降、Unlock.cfg の名前は Unlock.json になります。

手順1:Liveをインストールする

手順2:Liveをオーソライズする

  • Liveを起動すると、 オーソライズ画面が表示されます。
  • 指示にそって Liveをオンラインでオーソライズ します(この方法がもっとも簡単です)。 お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、 オフラインでオーソライズ することもできます。
  • オーソライズが正常に完了したら、Liveを閉じます。

手順3:ファイル“Unlock.cfg”をコピーする

Liveのオーソライズ情報は、“Unlock.cfg”というファイルに保存されています。

  • この操作では、隠しフォルダにアクセスする必要があるため、すべての隠しフォルダを常に表示することを推奨しています。 こちら の手順にそって、隠しフォルダを表示してください。
  • 次の場所を開きます。
    C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Unlock\
    【注意】 このパスの“Live x.x.x”の部分には、お使いのLiveのバージョンが入ります (例: Live 11.0.5)。
  • フォルダ内にあるファイル“Unlock.cfg”をコピーします。

unlock_shared.png

手順4:共有フォルダ内にフォルダ“Unlock”を作成する

次に共有フォルダ内で“Unlock”フォルダを作成して、その中へ“Unlock.cfg”を貼り付けます。そうすることで、そのコンピュータ上の全ユーザーが“Unlock.cfg”にアクセスできるようになります。

  • Windowsのエクスプローラーで、次の場所にある隠しフォルダを開きます。
    C:\ProgramData\Ableton
  • 右クリックで新しいフォルダを作成して、フォルダ名を“ CommonConfiguration ”にします。
  • “CommonConfiguration”内に、“ Live x.x.x ”という名前のフォルダを新規作成します。“x.x.x”の部分には、お使いのLiveのバージョンが入ります(例:Live 11.0.5)。
  • “Live x.x.x”内に、“ Unlock ”という名前のフォルダを作成します。
  • これまでの手順にそって、“Unlock”フォルダを作成した場合、パスは次のようになります。
    C:\ProgramData\Ableton\CommonConfiguration\Live x.x.x\Unlock\
  • この“Unlock”フォルダ内に、コピーした“Unlock.cfg”を貼り付けます。

unlock_shared.png

手順5:元のフォルダ“Unlock”を削除する

先ほど作成した“Unlock”内にあるファイル“Unlock.cfg”をLiveが使用できるようにするには、最初に“Unlock.cfg”があった“Unlock”フォルダを削除しなければなりません。

  • 下記のデフォルトのUnlockフォルダを削除します。
    C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live xxx\Unlock\

手順6:共有フォルダ“Preferences”を使って自動アップデートを無効にする

共有フォルダの作成は、自動ではなく自分で行う操作であるため、Liveのアップデートが自動的に行われると、ここまでに設定した構成が失われてしまいます。 したがって、コンピューター上のすべてのユーザーに対して自動アップデートを無効にすることをお勧めします。

  • 先ほど作成した共有フォルダを開きます。
    C:\ProgramData\Ableton\CommonConfiguration\Live x.x.x
  • Preferences ”という名前でフォルダを作成します。
  • “Preferences”内で右クリックして、[ 新規作成 ]の [ テキスト ドキュメント ]を選択します。
  • 作成したテキストファイルを開き、“ -_DisableAutoUpdates ”と入力します。
  • テキストファイルを“ Options.txt ”という名前で保存します。

options.png

オプションフォルダ.png

手順7:初期設定で指定されているフォルダ“Preferences”を削除する

Live が新しく作成された共有場所にある設定ファイルを使用できるようにするには、デフォルトの設定フォルダを削除する必要があります。

  • 次の場所にある“Preferences”フォルダを削除します。
    C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Preferences\

手順8:Liveを全ユーザーのスタートメニューに加える

全ユーザーのスタートメニューにLiveが自動的に表示されることはないため、自分で設定する必要があります。

次の場所を開きます。
C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs

Ableton Live アプリケーションのショートカットを右クリックし、コンテキスト メニューから「コピー」を選択します。

Copy_Live_application_shortcut.gif

次に、 C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs に移動します。 右クリックしてコンテキストメニューから「貼り付け」を選択します。 管理者権限を付与するように求められたら、「続行」をクリックします。

Paste_Live_application.gif

これで、Live がすべてのユーザーのスタート メニューに表示されるようになります。

手順9:標準ユーザーとしてコンピュータにログインしてテストする

標準ユーザーのアカウントでコンピュータにログインして、オーソライズを求められずにLiveを起動できるかテストします。

手順10:すべてのコンピュータで手順1~8の操作を行う

コンピュータ室など、複数のコンピュータがある環境では、すべてのコンピュータで上記の操作を行う必要があります。

手順11:LiveのPackをインストールする(任意)

Live Pack は共有の場所にインストールできます。

• コンピュータ上の共有の場所に Live Pack 用のフォルダを作成します (例: C:\Public\Documents\Ableton Live Packs )。

win_packs_gif.gif

  1. Packのインストール フォルダーを、先ほど作成したフォルダーに設定するには、 環境設定 Library を開きます。
  2. Live Pack をダウンロードしてインストールします。
  3. 各ユーザーが、インストールされたPackにアクセスするために作成したフォルダーを、Packのインストール フォルダーとして設定します。

Ableton Pack は、コンピュータのプライマリ管理者ユーザー プロファイルからのみインストールできることに注意してください。 他のコンピュータのユーザー アカウントからPackをインストールしようとすると、Live のブラウザーのPack セクションに「リストを取得できません (オーソライズがありません)」というメッセージが表示されます。

これは、Packのオーソライズが、Live がインストールされ認証された管理者ユーザー プロファイルにリンクされているためです。 このエラーを解決するには、コンピューターのプライマリ管理者アカウントにサインインしてPackをインストールしてください。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: