複数のユーザーが使用するWindowsのコンピュータでLiveをオーソライズする
- 対象となるLiveのバージョン:Live 9.1以降
- 対象となるOS:Windows
手順1:Liveをインストールする
- 管理者権限でコンピュータにログインします。
- Liveの最新バージョンをインストールします。 Abletonでお使いのユーザーアカウントから、最新バージョンをダウンロードできます。
手順2:Liveをオーソライズする
- Liveを起動すると、 オーソライズ画面が表示されます。
- 指示にそってLiveをオンラインでオーソライズします(この方法がもっとも簡単です)。 お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、オフラインでオーソライズすることもできます。
- オーソライズが正常に完了したら、Liveを閉じます。
手順3:ファイル“Unlock.cfg”をコピーする
Liveのオーソライズ情報は、“Unlock.cfg”というファイルに保存されています。
- この操作では、隠しフォルダにアクセスする必要があるため、すべての隠しフォルダを常に表示することを推奨しています。こちらの手順にそって、隠しフォルダを表示してください。
- 次の場所を開きます。
C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Unlock\
【注意】このパスの“Live x.x.x”の部分には、お使いのLiveのバージョンが入ります (例: Live 11.0.5)。 - フォルダ内にあるファイル“Unlock.cfg”をコピーします。
手順4:共有フォルダ内にフォルダ“Unlock”を作成する
次に共有フォルダ内でフォルダ“Unlock”を作成して、その中へ“Unlock.cfg”を貼り付けます。そうすることで、そのコンピュータ上の全ユーザーが“Unlock.cfg”にアクセスできるようになります。
- Windowsのエクスプローラーで、次の場所にある隠しフォルダを開きます。
C:\ProgramData\Ableton - 右クリックで新しいフォルダを作成して、フォルダ名を“CommonConfiguration”にします。
- “CommonConfiguration”内に、“Live x.x.x”という名前のフォルダを新規作成します。“x.x.x”の部分には、お使いのLiveのバージョンが入ります(例:Live 11.0.5)。
- “Live x.x.x”内に、“Unlock”という名前のフォルダを作成します。
- これまでの手順にそって、フォルダ“Unlock”を作成した場合、パスは次のようになります。
C:\ProgramData\Ableton\CommonConfiguration\Live x.x.x\Unlock\ - この“Unlock”内に、コピーした“Unlock.cfg”を貼り付けます。
手順5:元のフォルダ“Unlock”を削除する
先ほど作成した“Unlock”内にあるファイル“Unlock.cfg”をLiveが使用できるようにするには、最初に“Unlock.cfg”があったフォルダ“Unlock”を削除しなければなりません。
- 次の場所にある元のフォルダ“Unlock”を削除します。
C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Unlock\
手順6:共有フォルダ“Preferences”を使って自動アップデートを無効にする
共有フォルダの作成は、自分で行わなければならない操作であるため、Liveのアップデートが自動的に行われると、ここまでに設定した構成が崩れてしまいます。 そのため、コンピュータ上の全ユーザーの自動アップデートを無効にすることを推奨しています。
- 先ほど作成した共有フォルダを開きます。
C:\ProgramData\Ableton\CommonConfiguration\Live x.x.x - “Preferences”という名前でフォルダを作成します。
- “Preferences”内で右クリックして、[新規作成]の [テキスト ドキュメント]を選択します。
- 作成したテキストファイルを開き、“-_DisableAutoUpdates”と入力します。
- テキストファイルを“Options.txt”という名前で保存します。
手順7:初期設定で指定されているフォルダ“Preferences”を削除する
先ほど作成した“Preferences”内にあるファイル“Options.txt”をLiveが使用できるようにするには、初期設定で指定されている同名のフォルダ“Preferences”を削除しなければなりません。
- 次の場所にあるフォルダ“Preferences”を削除します。
C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Preferences\
手順8:Liveを全ユーザーのスタートメニューに加える
全ユーザーのスタートメニューにLiveが自動的に表示されることはないため、自分で設定する必要があります。
次の場所を開きます。
C:\Users\[AdminUsername]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
Ableton Live 11のショートカットアイコンを右クリックして[コピー]を選びます。
次の場所へ移動します。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
右クリックして[貼り付け]を選びます。 管理者権限を求められた場合は、[続行]をクリックします。
全ユーザーのスタートメニューにLiveが表示されるようになります。
手順9:標準ユーザーとしてコンピュータにログインしてテストする
標準ユーザーのアカウントでコンピュータにログインして、オーソライズを求められずにLiveを起動できるかテストします。
手順10:すべてのコンピュータで手順1~8の操作を行う
コンピュータ室など、複数のコンピュータがある環境では、すべてのコンピュータで上記の操作を行う必要があります。
手順11:LiveのPackをインストールする(任意)
LiveのPackは、共有フォルダにインストールすることができます。
• お使いのコンピュータ上の共有フォルダに、LiveのPackをインストールするためのフォルダを作成します。共有フォルダ“Documents”内にフォルダ“Ableton Live Packs”を作成すると、次のようなパスになります。
C:\Public\Documents\Ableton Live Packs
・Liveの環境設定画面のタブ[Library]で、Pack用インストールフォルダを先ほど作成したフォルダに設定します。
・各ユーザーに、Liveの環境設定画面のタブ[Library]で、Pack用インストールフォルダを先ほど作成したフォルダに設定してもらうと、インストールしたPackを各ユーザーが利用できるようになります。