クラウドストレージの最適な使い方
対象となるLiveのバージョン:すべて
対象となるOS:すべて
概要
クラウドストレージのアプリケーションは、制作関連ファイルの共有、そうしたファイルの遠隔利用、そして使用環境のバックアップを行うのに便利です。
ただし、音楽制作ソフトウェアの速度に対応できるように最適化されたクラウドサービスは数少なく、AbletonのサポートチームにとってLiveのプログラムファイル内で特定しづらい問題が発生することがあります。本ページでは、クラウドストレージを使用する際に発生する一般的な問題と解決策をいくつかご案内しています。
【注意】クラウドストレージのアプリケーションによってLiveの動作に問題が起きていると思われる場合は、Liveを起動するまえにクラウドストレージのアプリケーションを終了し、インターネット接続を無効にしてください。 問題が解決した場合は、クラウドストレージのアプリケーションが問題の原因である可能性が高いと考えられます。
全般的なアドバイス
- クラウドストレージと同期したフォルダにファイルを保存している場合、お使いのコンピュータ上に常にファイルが存在するようにしてください。一部のクラウドストレージでは、ファイルへの参照情報のみがコンピュータ上に保存され、実際のファイルそのものはクラウドストレージに保存される設定になっていることがあります。 その場合、実際のファイルがお使いのコンピュータに存在しないため、Liveはファイルの場所を特定できません。
- 可能な限り、Liveを起動するまえにクラウドストレージの同期を無効にします。
- Liveのプログラムファイルをクラウドストレージに同期しないようにしてください(アプリケーション、プラグインフォルダなど)。
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ライブラリのコンテンツのみに対してクラウドストレージのアプリケーションを使用します(音声のサンプル、フォルダ“Ableton Live Project”など)。
クラウドストレージによって発生する主な問題
- 一部のアプリケーションでは、クラウドストレージにファイルをアップロードしたあとに、コンピュータからそのファイルが削除されることがあります。コンピュータ上にファイルを保存したままにする方法については、OS X Dailyのこちらのページで確認することができます。
- 定期的なバックアップが行われると、一見、“不規則な”間隔でLiveの動作が干渉されることがあります。
- ファイル名の1文字目が“空白文字”になっているファイルは、クラウドストレージにバックアップされません。また、Liveで想定外の動作をすることがあります。
クラウドストレージによるその他の問題
【注意】次の問題はクラウドストレージに関連している可能性があります。ただし、常にそうであるとは限りません。詳細については、リンク先のページで確認することができます。
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不規則にCPU負荷が急上昇したり、クラッシュが起こったりする。
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エラーメッセージ「メディアファイルが不明です」が表示される。
- エラーメッセージが「ファイル'xxxx.als'を開くことができませんでした」が表示される。
- クラウドストレージと同期中のフォルダをLiveのブラウザーに追加すると、そのフォルダ内のファイルが定期的に見つからなくなる。
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[最近使ったセットを開く]の一覧で灰色表示されるLiveセットがある。
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Liveセットを保存中にLiveがクラッシュする。
- 削除したファイルが、なぜか再表示される。
- なぜかファイルが勝手に複製される。
- 一部のMax for Liveデバイスで、オーディオファイルを読み込めない。
- Liveセットが破損している(まれに発生することがあります)。