仮想MIDIバスを使ってシーンセレクターをコントロールする方法
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
MIDIマップモードをオンにすると、セッションビューのマスタートラック下部にいくつかのボタンが表示されるようになります。
表示されるボタンは、左から順に以下の機能があります。
- シーンを適用(ローンチ)
- シーンを上へ
- シーンを下へ
- シーン選択
これらのボタンをMIDIコントローラーに割り当てれば、コントローラーを使用してセッションビューの操作を行うことができます。 また、仮想MIDIネットワークとダミーMIDIクリップを使用して、ダミーMIDIクリップのローンチ時に指定したアクションを自動的に実行することもできます。 例えば、以下のようなアクションを実行できます。
- シーンセレクターを1つずつ移動する
- シーンセレクターを特定のシーンに移動する
- 選択したシーンをローンチする
- 事前に設定したある一定期間が経過した後にシーンを選択またはローンチする
- MIDIフットスイッチでバッキングトラックをローンチする
設定方法
- MacではIACバス、Windowsでは同等の仮想MIDIバスを有効にします。 仮想MIDIバスをLiveで使用する方法については、こちらのページで確認することができます。
- Live環境設定 > Link Tempo MIDI タブで、仮想MIDIバスの入力ポートのリモートと、出力ポートのトラックを有効にします。
- 空のMIDIトラックを作成し、MIDIトラックのMIDI Toで仮想MIDIバスを選択します。
- 新しいMIDIクリップを作成し、ノートを追加します。(例: C3)
- クリップをループさせ、再生します。
- MIDIマップモードを有効にします。
- 目的のパラメーター(例: シーンを下へ)を選択し、パラメーターがクリップから再生されるノートによってマッピングされるのを待ちます。 正常にマッピングが行われた後、MIDIマップモードを終了します。
注: マッピング後はループをオフにすることをお勧めします。ループさせたままだと、それが意図した動作でない限り、同じアクションが繰り返し実行されてしまいます。
セットでの使用方法
ダミーMIDIクリップをローンチすると、シーンセレクターが1シーン進みます。 マッピングされたMIDIノートはMIDIクリップ内のどこにでも配置できるため、希望するタイミングでアクションを実行できます。
例えば、現在のシーンで最も長いクリップと同じ長さのMIDIクリップを作成します。 C3のMIDIノートをシーンを下へにマッピングし、C#3をシーンを適用にマッピングします。 C3はMIDIクリップの最初に配置し、C#3をクリップが終わる直前に配置します。 ダミークリップを含むシーンがローンチされると、次のシーンが選択され、クリップが終了すると、次のシーンが再生されます(グローバルローンチクオンタイゼーションを必ず設定/調節して下さい)。
シーンを適用ボタンをMIDIコントローラー(またはフットスイッチ)にマッピングすることで、簡単にシーンをローンチすることもできます。 さらに、シーンを下へボタンをダミーMIDIクリップのノートにマッピングします。 これで、新しいシーンがローンチされるたびに、次のシーンが選択されます。(同じ動作は、Live環境設定 > Record Warp Launch > 再生開始時に次のシーンを選択 をオンにすることでも実現できます。) こうすることで、ボタン(シーンを適用がマッピングされたMIDIコントローラーのボタン)を1つ押すだけで次のシーンを再生することができるようになります。 この使用例は、両手がふさがっている状態でバッキングトラックをローンチするのに便利です(例: ギターを弾きながらシーンをローンチする場合等)。
さらに進んだ使用方法
MIDIノートだけでなく、CCナンバーもマッピングに使用できます。 CCナンバーのマッピングを行うには、まずクリップエンベロープのコントロールチューザーで必要なCC番号を選択します(例: 40)次に、クリップ先頭のブレークポイントを0のままにし、MIDIメッセージを送信するポイントで127のブレークポイントを追加します。
次に、上記の設定方法と同じ方法でCCナンバーをマッピングします。
もちろん、シーンナビゲーションボタンだけでなく、LiveのインターフェイスでMIDIマッピング可能な他の機能をマッピングすることも可能です。