推奨しているコンピュータの動作環境

高性能の処理能力を持つCPUが販売されるようになり、安定したオーディオ環境を簡単に構築できるようになりました。 とはいえ、引き続き考慮する要素がいくつかあります。 Abletonでは、特定のブランドやモデルを推奨することはありませんが、音楽制作用のコンピュータを新しく購入するときに踏まえておくべきガイドラインを設けています。

まず、Live 10の必要動作環境を読み、Liveを動作させるために必要なコンピュータのスペックを確認してください。 Live 10の必要動作環境ではLiveを使用するための必要最低限の動作環境を案内していますが、実際では、もっとも効率よく作業を行うために優れたスペックが求められます。

デスクトップ/ラップトップ|Mac/Windows

デスクトップ、ラップトップ、Mac、Windowsなど、どのプラットフォームを使うかは自由です。予算内で不自由なく使用できるプラットフォームを選ぶことを推奨しています。

すでに使っているオーディオインターフェースがある場合は、そのオーディオインターフェースに対応する環境であることを必ず確認してください。 既存のインストゥルメントやお持ちのハードウェアをすべて使うには、どのスペックが重要なのかを考えましょう。いくつかの検討事項を次にまとめました。

  • オーディオインターフェースは、コンピュータのOS(オペレーティング・システム)と互換性がありますか?
  • OSのバージョンによって発生することが報告されている問題はありますか?
  • コンピュータの筐体に求められるスペックは何ですか? (例:USB端子、6ピンのFirewire端子、Firewire 800、Thunderboltなど)

ハードウェアメーカーの多くには専用のサポートページやフォーラムがあり、ハードウェアに発生する問題がユーザーによって報告されているほか、Googleなどの検索エンジンでも、ハードウェアに発生する問題を確認することができます。

小型ラップトップの場合、コンピュータのスペックは限られていることがありますので、必要なスペックを事前に調べておけば、トラブルシューティングを未然に防いで貴重な時間を音楽制作に費やすことができます。

CPUとは

Macのコンピュータを買う場合、通常、CPUはIntelの高性能チップに限られます。一方、Windowsの場合では、CPUの選択肢が大幅に広がります。

販売されているCPUのなかでは、一般的に、Intelのマルチコアプロセッサーが優れているとされています。とくに高性能とされているCPUは、Intel i5やIntel i7です。Macの上位機種のコンピュータでは、最上位のIntel Xeonがとくに高性能CPUのひとつとして広く認知されています。

iシリーズと同系列の少し古いデュアルコアチップPentiumも処理性能が高いですが、iシリーズのほうが新しく高性能のテクノロジーです。 IntelのAtomを搭載したコンピュータは、実用的ではありますが、音声を扱う制作のような重い処理を目的として構築されていません。

Intelのウェブサイトでは、現行モデルの違いがこちらの詳細な比較表に掲載されています。

AMDの一部のチップはIntelと同等のスペックですので、CPUの候補として考えられます。 大切なのは、予算と性能のバランスを取ることです。このバランスを考えるうえで役立つツールとして、CPUBenchmark.net が非常に便利です。販売されているほとんどのCPUの処理能力をテストした結果を提供しています。

クロック周波数とコア数

ユーザーの作業方法によって、必要なクロック周波数とコア数は異なります。 詳細な情報については、マルチコアCPU処理に関するよくあるご質問を確認してください。

コア数に関係なく、2.0 GHzを超えるクロック周波数のCPUを選ぶようにしてください。 2.0 GHz以下のCPUでもLiveは動作しますが、能力が十分に発揮されなくなります。

ハードドライブ

Liveのプロジェクトが簡易な内容であれば、通常のハードドライブで十分です。プロジェクトが大規模になると(とりわけ、大容量のオーディオファイルのグループをハードドライブから直接再生する場合)、処理速度が重要になってきます。

ハードドライブの選択肢はふたつあります。SSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)です。 SSDの価格が高いですが、SSDを使用すると、コンピュータの起動速度、アプリケーションの起動速度や動作速度、ファイル(Liveで再生するオーディオファイルを含む)の転送速度が速くなるなど、コンピュータが高い能力を発揮するようになります。

HDDは、内蔵された磁気ディスクが回転するハードドライブです。 HDDの1分間の回転数(RPM)は決まっています。 HDDを使う利点は、SSDに比べて格段に安価であることです。ただし、通常、性能はSSDに及びません。 HDDを使う場合、7200 RPM以上のHDDを推奨しています。

SSDとHDDに関する情報については、PC Magに掲載されているこちらの記事を確認してください。

【注意】本格的なスタジオ環境でコンピュータを使用する場合や、制作が複雑になる場合は、複数のハードドライブを設定することでコンピュータの処理能力を最大限に利用することができます。

RAMとは

RAMが多いほど、快適な処理が可能になります。Live 10は64ビットのみで動作するので、理論上、最大16EB(エクサバイト)のRAMをLive 10で使用することができます。これは、一般的なコンピュータに搭載されているRAMよりもはるかに大きい数値です。 Abletonでは、8GB、もしくは、16GBのRAMを推奨しています。Liveの必要動作環境のRAMは4GBです。 Live 9を使用する場合は、こちらのページでLiveの64ビット・バージョンと34ビット・バージョンに関する情報を確認してください。

CPUと同様、RAMにはさまざまな処理速度があります。RAMを性能を評価するウェブサイトで、自分の環境に必要なRAMを確認してください。

数字や比較表を確認しながら、いろいろなコンピュータを見てまわってもいいですが、一番の方法は、このページでご案内した情報を参考にして予算内でもっとも高性能のコンピュータを購入することです。

参考記事