エラーメッセージ「ファイルを読み込めませんでした。 破損しているか、ライセンスに問題がある可能性があります」
- 対象となるLiveのバージョン: すべて
- 対象となるOS: すべて
特定のオーディオファイルやビデオファイル、またはLiveのプリセットを読み込もうとすると、このエラーメッセージがLiveのステータスバーに表示されることがあります。 ただし、実際には別の原因でこのエラーメッセージが表示されることもあるため、注意が必要です。
1. アンロックしていないPackのファイルを使用している
新たにダウンロードしたPackから、サンプルやプリセットを開こうとしたときにこのエラーメッセージが表示される場合、 Liveを再オーソライズ してPackをアンロックする必要があります。 再オーソライズの完了後は、該当するサンプルやプリセットを開くと正常に読み込まれます。
2. macOSで使用しているLiveのバージョンが古い
Live 10.1.1以前のLiveをmacOSで使用する場合、MP3のデコード、ビデオの再生、およびビデオのエクスポートに、OTKit(QuickTime)が用いられます。 32ビットから64ビットのテクノロジーに移行する一環として、AppleはQTKitのサポートを完全に終了しました。すべての圧縮オーディオファイル( MP3、M4A、FLACなど)のデコードでは、現在、QTKitに代わってAVFoundationが用いられています。 macOS High Sierra、macOS Mojave、もしくはmacOS Catalina以降のMacを使用している場合、Live 10を最新版にアップデートすることで、この問題が解決します。
3. Windowsで必要なコーデックをインストールする必要がある
圧縮オーディオファイルをWindowsでデコードするにあたり、Liveは、サードパーティー製のコーデックを使用します。 サードパーティー製のコーデックは、初期状態のWindowsに付属していません。
- Liveの64ビット版をお使いの場合は、 こちらのページ で推奨されているビデオコーデックを1種類ダウンロードしてください(ビデオコーデックには、オーディオコーデックも含まれています)。
- Windows 7でLiveの32ビット版をお使いの場合は、圧縮オーディオファイル(MP3など)のデコードにQuickTimeが用いられます。 QuickTimeが最新版であることを確認してください。 こちらのページ から、Windows用のQuickTimeの最新版をダウンロードしてインストールすることができます。
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Windowsの一部のエディション(Windows Nと Windows KN)には、Windows Media Playerとその関連コーデックが付属していません。 Media Feature Packをインストールする必要があります。
Media Feature Pack(Windows 8)
Media Feature Pack(Windows 10)
4. 完全にデコードしたときにファイルサイズが2GBを超える
Liveで扱えるファイルサイズの上限は2GBです 。 圧縮オーディオファイルのファイルサイズが2GBをはるかに下回る場合でも、圧縮オーディオファイルをLiveで開くときにロスレス音源へ完全にデコードされ、ファイルサイズが2GBの上限を超えることがあります。 その場合は、 Audacity などのサードパーティー製アプリでデコードし、小さなファイルに分割してからLiveへ読み込みます。
5. デコードキャッシュの最小空き容量がストレージの容量よりも大きい
Liveの環境設定で[最小空き容量]の値を、使用可能なストレージの容量よりも大きく設定すると、このエラーメッセージが表示されます。 その場合は[最小空き容量]の値を、ストレージの空き容量よりも小さい値に設定してください。 [最小空き容量]は、Liveの環境設定画面のタブ[File Folder]にあります。
6. キャッシュフォルダが読み取り専用または書き込み専用に設定されているか無効な場所に設定されている
初期設定では、キャッシュフォルダの場所が次のように設定されています。
- Mac: /Users/[Username]/Library/Caches/Ableton/Cache
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Windowsの場合
C:\Users\[Username]\AppData\Roaming\Ableton\Cache
注: Cacheフォルダは、Liveがインストールされているのと同じユーザープロファイルに配置する必要があります。
7. ファイルが破損している
お持ちのメディアプレーヤーでファイルを再生できるか試すことで、ファイルが破損しているか確認できます。
8. ファイルにDRM保護がかかっている
一部のオーディオファイルの中には、DRMで保護されているものがあります。 DRMとは、著作権を保護する方式のひとつです。そのため、DRM保護のかかったファイルをLiveに取り込めないことがあります。
9. ファイル形式に対応していない
Liveはさまざまなオーディオファイルの形式に対応していますが、一部の形式には対応していません。特定のサンプルレートとピットデプスのみで対応している形式もあります。
こちらのページ では、Liveが対応しているオーディオファイル形式の一覧を確認することができます。