別のコンピュータにプロジェクトを転送する
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:すべて
Liveのプロジェクトはプラットフォーム間の互換性があり、Windows版とMac版のどちらでも開くことができます。 初期設定では、Liveセットのファイル(.als)に含まれるのは、オーディオファイル、Max for Liveのデバイス、プラグインといったそのLiveセットで使用される素材や機能のリファレンス(素材や機能がコンピュータ内のどこにあるかを指し示すデータ)です。ファイル、デバイス、プラグインそのものが含まれているわけではありません。 そのため、Liveセットのファイルを別のコンピュータで使用するには、そうした素材や機能そのものをファイル内にコピーする必要があります。 次の手順にそって操作を行ってください。
準備
- ふたつのコンピュータにLiveの最新バージョンをインストールします。
- 可能であれば、両コンピュータで同じエディションのLiveをオーソライズします(例:Live Suite)。
- 両コンピュータにMax for Liveの最新バージョンをインストールします。
- 両コンピュータに同じPackをインストールします。
- 可能であれば、両コンピュータに同じサードパーティー製プラグインをインストールします。
方法1:別のコンピュータやユーザーにファイルをひとつずつ転送する
- Live内で[ファイル]メニューの[すべてを集めて保存]をクリックして、使用したオーディオファイルとMax for LiveのデバイスをすべてLiveセットのファイルへコピーします。
- [すべてを集めて保存]を行っても、プラグインはLiveセットのファイルへ集められません。そのため、プラグインを含むトラックはすべてフリーズ/フラット化してください(両コンピュータにまったく同じプラグインがインストールされている場合をのぞく)。
【注意】VSTプラグインはプラットフォーム間の互換性がある形式ですが、AUプラグインはMacのみでしか使用できません。 - Live Suiteで作成したLiveセットを下位エディション(Standard、Intro、Lite)で開くと、デモモードに切り替わります。
- コンピュータ上でLiveセットのファイルの保存場所へ移動します。
- Liveセットのファイルを圧縮(zip形式)して、別のコンピュータやユーザーへ転送します。
方法2:別のコンピュータにすべてのファイルを転送する
Liveのユーザーライブラリ内にお使いのサンプルを保存している場合は、Liveセットのファイルと一緒にユーザーライブラリを別のコンピュータへ転送できます。このとき、サンプルのリファレンスを記憶できるようになります。
- Liveセットのファイルをすべて別のコンピュータへ転送します。
- ユーザーライブラリ全体を別のコンピュータへ転送して、Liveの環境設定のタブ[Library]で[ユーザライブラリのロケーション]を指定しなおします。 指定したユーザーライブラリにサンプルが加えられると、Liveはサンプルのリファレンスを自動的に記憶します。
- VSTプラグインはプラットフォーム間の互換性がある形式ですが、AUプラグインはMacのみでしか使用できませんので、WindowsからMacへ(もしくは、MacからWindowsへ)転送するときは注意してください。 AUプラグインを使用しているトラックがある場合は、そのトラックを必ずフリーズ/フラット化してください。
ユーザーライブラリ内にサンプルを保存していない場合は、次のいずれかの操作を行ってください。