別のコンピュータにプロジェクトを転送する

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:すべて

Liveのプロジェクトはプラットフォーム間の互換性があり、Windows版とMac版のどちらでも開くことができます。 初期設定では、Liveセットのファイル(.als)に含まれるのは、オーディオファイル、Max for Liveのデバイス、プラグインといったそのLiveセットで使用される素材や機能のリファレンス(素材や機能がコンピュータ内のどこにあるかを指し示すデータ)です。ファイル、デバイス、プラグインそのものが含まれているわけではありません。 そのため、Liveセットのファイルを別のコンピュータで使用するには、そうした素材や機能そのものをファイル内にコピーする必要があります。 次の手順にそって操作を行ってください。

準備

  1. ふたつのコンピュータにLiveの最新バージョンをインストールします。
  2. 可能であれば、両コンピュータで同じエディションのLiveをオーソライズします(例:Live Suite)。
  3. 両コンピュータにMax for Liveの最新バージョンをインストールします。
  4. 両コンピュータに同じPackをインストールします。
  5. 可能であれば、両コンピュータに同じサードパーティー製プラグインをインストールします。

方法1:別のコンピュータやユーザーにファイルをひとつずつ転送する

  1. Live内で[ファイル]メニューの[すべてを集めて保存]をクリックして、使用したオーディオファイルとMax for LiveのデバイスをすべてLiveセットのファイルへコピーします。
  2. [すべてを集めて保存]を行っても、プラグインはLiveセットのファイルへ集められません。そのため、プラグインを含むトラックはすべてフリーズ/フラット化してください(両コンピュータにまったく同じプラグインがインストールされている場合をのぞく)。
    【注意】VSTプラグインはプラットフォーム間の互換性がある形式ですが、AUプラグインはMacのみでしか使用できません。
  3. Live Suiteで作成したLiveセットを下位エディション(Standard、Intro、Lite)で開くと、デモモードに切り替わります
  4. コンピュータ上でLiveセットのファイルの保存場所へ移動します。
  5. Liveセットのファイルを圧縮(zip形式)して、別のコンピュータやユーザーへ転送します。

方法2:別のコンピュータにすべてのファイルを転送する

Liveのユーザーライブラリ内にお使いのサンプルを保存している場合は、Liveセットのファイルと一緒にユーザーライブラリを別のコンピュータへ転送できます。このとき、サンプルのリファレンスを記憶できるようになります。

  1. Liveセットのファイルをすべて別のコンピュータへ転送します。
  2. ユーザーライブラリ全体を別のコンピュータへ転送して、Liveの環境設定のタブ[Library]で[ユーザライブラリのロケーション]を指定しなおします。 指定したユーザーライブラリにサンプルが加えられると、Liveはサンプルのリファレンスを自動的に記憶します。
  3. VSTプラグインはプラットフォーム間の互換性がある形式ですが、AUプラグインはMacのみでしか使用できませんので、WindowsからMacへ(もしくは、MacからWindowsへ)転送するときは注意してください。 AUプラグインを使用しているトラックがある場合は、そのトラックを必ずフリーズ/フラット化してください。

ユーザーライブラリ内にサンプルを保存していない場合は、次のいずれかの操作を行ってください。

  • すべてのLiveセットで[すべてを集めて保存]を行います。 Liveセットのファイルを別のコンピュータへコピーします。
  • Liveセットのファイルと一緒に全サンプルを別のコンピュータへ転送します。転送したファイルを別のコンピュータで開くときは、毎回、自動検索を使うようにします。 サンプルの保存場所が指定しなおしたら、リファレンスを更新するためにLiveセットを保存してください。

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