マルチコアCPUの取り扱いに関するよくあるご質問

  • 対象となるLiveのバージョン: Live 9 ~ 10
  • 対象となるOS:すべて

マルチコアCPUとは何ですか? どのような利点がありますか?

マルチコアCPUとは、ふたつ以上のセクションを持つコンピュータプロセッサーです。 マルチコアCPUのチップは、セクションごとに個別のコンピュータであるかのように指示を実行しますが、 実際には複数のプロセッサーが、ひとつのチップ上に存在します。 ふたつの独立したマイクロプロセッサーを搭載したマルチコアCPUのことを、デュアルコアプロセッサーと呼びます。 4つの独立したマイクロプロセッサーを搭載したマルチコアCPUは、クアッドコアプロセッサーです。 マルチコアプロセッサーを使うと、複数の指示を効率的に同時処理できるため、シングルコアプロセッサーよりも高性能になります。 実質上、現行のコンピュータにはマルチコアプロセッサーが標準で搭載されています。

マルチコア対応を有効にするにはどうすればいいですか?

マルチコアプロセッサーは、Live 10を実行するための必要動作環境であるため、最初から常に有効になっています。 Live 9はシングルコアプロセッサーのコンピュータでも動作しますが、性能が制限されます。 Live 9の環境設定画面のタブ[CPU]では、マルチコア対応の有効/無効を切り替えられます。

スレッドとは何ですか?

スレッドとは、CPUのひとつのコアによって処理される指示が並んだものです。 指示が複数のスレッドに分かれることで、マルチコアプロセッサーでの処理が可能になります。 通常、Liveのスレッドでは、オーディオクリップの再生、オーディオエフェクト、マスタートラックへの出力、という順番に構成されます。

マルチスレッドとは何ですか?

マルチスレッドとは、アプリケーションやOSがマルチコアプロセッサーを使って処理を行う機能のことです。 Liveはマルチスレッドに対応しており、マルチスレッドを利用しています。

ハイパースレッディングとは何ですか?

ハイパースレッディングとは、一部のプロセッサーに備わっている機能です。ハイパースレッディングは、プロセッサーのひとつのコアをさらに分割して、複数のスレッドを並行して処理できるようにします。 マルチコアプロセッサーを搭載しているコンピュータの場合、Liveでは最初からハイパースレッディングが有効になります。 シングルコアプロセッサーを搭載しているコンピュータでLive 9を使う場合、正しい順番でスレッドが処理されるように、ハイパースレッディングが自動で無効になります。

マルチコアプロセッサーのコアとスレッドを同時にいくつまで使用できますか?

Macでは最大64コア、Windowsでは最大32コアまで対応しています。

同様にLiveはすべてのコアをつうじて、Macでは64スレッド、Windowsでは32スレッドに対応しています。

Liveのトラックごとに使用されるスレッドは、いくつですか?

Liveは、ひとつの音声信号を処理するのに、ひとつのスレッドを使用します。 ひとつの音声信号とは、ひとつながりになった音の流れのことです。 複数のチェーンを並行して鳴らしているインストゥルメント・ラックもしくはエフェクト・ラックをトラックで使用している場合、各チェーンのCPU負荷の大きさによって、Liveはチェーンごとにひとつのスレッドを使用する場合があります。 サイドチェーンを設定している場合や、トラックの音声をリターントラックに送っている場合、もしくはトラック同士で音声を流し合っている場合などのように、ふたつのトラックが連結している状態では、そのトラックが独立していないトラックとみなされ、ひとつの音声信号として計上されます。 独立していない一連のトラックは、それぞれひとつのスレッドを使用します。

ひとつのトラックしか使っていないLiveセットでCPU負荷が高くなるのはなぜですか?

Liveでは、ひとつの音声信号ごとにひとつのスレッドを使用するため、CPU負荷の高いインストルメントにCPU負荷の高いエフェクトを数多くつなげている場合などは、ひとつのトラックしか使用していないLiveセットでも、CPU負荷が高くなる可能性があります。

CPUのクロック速度を速くする場合とコア数を多くする場合では、どちらのほうが恩恵を得られますか?

どちらも重要です。 予算の範囲内で、最速のクロック速度と最多のコアを搭載したコンピュータを取得することを推奨しています。ただし、Maxでは最大64コア、Windowsでは最大32コアまでしか使用できませんので、ご留意ください。 それぞれの組み合わせの長所と短所は、次のとおりです。

コア数は多いがクロック速度が遅い場合

  • 長所
    • Liveはマルチスレッドに対応しているため、トラック数の多い大型のLiveセットで作業するときや、大規模なインストルメント・ラックやエフェクト・ラックで作業するときは、使用できるコア数が多いほど、効率的になります。
    • 性能を低下させることなく、Liveと連動するアプリケーションを数多く実行できることがあります。
  • 短所
    • クロック速度の速いCPUにくらべて、ひとつのスレッドの処理性能が劣ります。

コア数は少ないがクロック速度が速い場合

  • 長所
    • ひとつのスレッドの処理性能が向上します。
  • 短所
    • アプリケーション間で分割できるコアが少なくなります。
    • マルチスレッドの処理性能が劣ります。

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