“Options.txt”の使い方
ファイル“Options.txt”を使用すると、Liveで実験的なサポート対象外の機能を扱うことができます。 これらの機能は、今後のアップデートで 予告なく変更/削除される場合があります。
ファイル“Options.txt”の作成方法
- テキストエディタを使って、プレーンテキスト形式のファイルを新規作成します。
- ファイル名を“Options.txt”にします。
- 以下の手順に従って、現在使用しているLiveのバージョンのPreferencesフォルダー内にファイルを配置します。
Windows
- Windowsエクスプローラーのアドレスバーに、 %AppData% と入力します。
-
Users\[username]\AppData\Roaming
を選択します
- フォルダ "Ableton"を開きます。
- Live 11.3.10 など、現在使用しているバージョンのLiveのフォルダを開きます。
- フォルダ "Preferences"を開きます。 Options.txtファイルをこのフォルダー内に配置します。
macOS
- Finderメニューバーの [移動] を選択し、次に キーボードの Option キーを押したままにします。
-
表示される
[ライブラリ]
フォルダーを開きます。
-
下にスクロールして、フォルダー
"Preferences" > "Ableton"
を開きます。
これにより、次のパス(通常は非表示)が開きます。
Users/[username]/Library/Preferences/Ableton - 現在使用しているLiveのバージョンのフォルダーを開きます (例: Live 11.3.10 )。Options.txtファイルをこのフォルダーに配置します。
LiveのPreferencesフォルダの場所
Windows
\Users\[username]\AppData\Roaming\Ableton\Live x.x.x\Preferences\
MacOS
/Users/[username]/Library/Preferences/Ableton/Live x.x.x/
【注意】 WindowsやMacで隠しフォルダにアクセスする方法については、 こちらのページ で確認することができます。
使用する機能をファイル“Options.txt”に入力する
- 1行に1機能を正しい形式で入力します。各機能の表記は“-”から始まります。“_”の入力が求められる機能もあります。
- 間違った表記を使用すると、Liveを開くときにエラーメッセージが表示されます。
- 入力した機能を有効にするには、Liveを再起動させる必要があります。
- ファイル“Options.txt”のファイル形式は、必ずプレーンテキスト形式にします。
Options.txtの使用例
DisableGraphicsHardwareAcceleration
Options.txtファイルに追加する表記:
-DisableGraphicsHardwareAcceleration
Live 11.2
でデフォルトで有効になっているメタルベースのUIレンダリングを無効にします。
PluginAutoPopulateThreshold
ファイル“Options.txt”に追加する表記:-_PluginAutoPopulateThreshold=64
プラグインのパラメータの数が設定した値以下の場合、そのプラグインのパラメータ一覧が自動的に埋まるようにします。
Default = 64
Min = 1
Max = 128
128に設定すると、表示されるパラメータの数が常に最大になります。プラグインにあるパラメーターの数に関係なく、パラメーターが128個となります。
DontCombineAPCs
ファイル“Options.txt”に入力する表記:-DontCombineAPCs
APCのコンビネーションモードを無効にします。複数のAPCが連動/同期しなくなり、独立した動作が可能になります。
EnsureKeyMessagesForPlugins(Windowsのみ)
ファイル“Options.txt”に入力する表記:-_EnsureKeyMessagesForPlugins
この機能を使うと、Native InstrumentsのReaktorなど、一部のVSTプラグインで、キーボードで送信した情報がプラグインに到達しない問題が解決します。
DisableAppleSiliconBurstWorkaround
ファイル“Options.txt”に入力する表記: -DisableAppleSiliconBurstWorkaround
シリコンMacのコンピュータでこのオプションを使用すると、Live 11.3.25より前のバージョンで使用されていた、省電力の動作に戻ります。 これにより、バッファサイズが大きい場合のパフォーマンスの信頼性が低下する可能性があります。
Options.txtファイルのトラブルシューティング
Liveを操作しているときに、LiveまたはPushで予期しない動作が発生する場合は、 options.txtファイルを一時的に削除または移動して 、これらのオプションのいずれかが原因ではないかを確認してください。
具体的には、以下のオプションをインストールすることはお勧めしません。
-EnableArmOnSelection
*Push 2またはPush 3を使用してLiveをコントロールする場合。