MPEのゾーンを設定する
- 対象となるLiveのバージョン:Live 11.1以降
- 対象となるOS:すべて
MPEモードで楽器を演奏すると、音の鳴らないMIDIノートが生じることがあります。 本ページでは、一部のハードウェアシンセやマルチチャンネル・プラグインに該当する解決方法を案内しています。
ハードウェアシンセ用にMPEのゾーンを設定する
一部のハードウェアシンセ(Sequential OB-6、Prophet 6など)の設定では、MPEのノートチャンネルが特定の方法でシンセのボイスに関連づけられるようになっています。
たとえば、Sequential OB-6は6ボイスで、この6ボイスはMIDIチャンネル2~7に対応するように設定が固定されているため、変更することができません。 そのため、Sequential OB-6用にLiveの設定を変更して、6つのノートチャンネルでMPEの低ゾーンを使えるようにする必要があります。 それには、2種類の方法があります。
External Instrumentを使う方法
- External InstrumentをMIDIトラックに加えます。また、ハードウェアシンセの設定が適切に行われていることを確認します。
- External Instrumentの[MIDI To]を、ハードウェアシンセのつながったトラックに設定します。
- その下の選択リストで、まず“MPE”を選び、もう一度クリックして“MPE Settings”を選びます。
- ウィンドウ“MPE/マルチチャンネル設定”が開きます。
- [マルチチャンネルモード]を“MPE Lower Zone”に設定します。
- [最後のノートチャンネル]を“Channel 7”に設定します。
【注意】Liveでは、MIDIチャンネル1がグローバルチャンネルとして使われるため、MPEモードでMIDIチャンネル1からMIDIノートが送信されません。
External Instrumentを使わない方法
- MIDIトラックを作成します。また、ハードウェアシンセの設定が適切に行われていることを確認します。
- MIDIトラックの[MIDI To]を、ハードウェアシンセのつながったトラックに設定します。
- その下の選択リストで、まず“MPE”を選び、もう一度クリックして“MPE Settings”を選びます。
- ウィンドウ“MPE/マルチチャンネル設定”が開きます。
- [マルチチャンネルモード]を“MPE Lower Zone”に設定します。
- [最後のノートチャンネル]を“Channel 7”に設定します。
マルチチャンネル・プラグイン用にMPEのゾーンを設定する
MPEに対応していることを明示していないマルチチャンネル・プラグイン(Omnisphere、Kontaktなど)でも、MPEモードのポリフォニック・エクスプレッションで演奏できることがあります。
マルチティンバー音源のプラグインでは、搭載されているボイス数よりも多い数のMIDIチャンネルからMIDIノートの入力があると、音の鳴らないMIDIノートが発生します。MPEデータを受信するように設定されている場合も、音の鳴らないMIDIノートが発生します。 たとえば、最大8ボイスのプラグイン(Omnisphereなど)を使用している場合、MPEの出力をMIDIチャンネル1~8に制限しないと、MIDIチャンネル9~16からMIDIノートが送信されるため、そのMIDIノートは認識されません。 音の鳴らないMIDIノートの発生を防ぐためには、次の案内にそって操作を行い、使用状況に適したMIDIチャンネルの範囲を設定してください。
【注意】Liveでは、MIDIチャンネル1がグローバルチャンネルとして使われるため、MPEモードでは、MIDIチャンネル1からMIDIノートが送信されません。 そのため、プラグインの取扱説明書を確認して、プラグインをマルチチャンネルモードに設定してください 。マルチチャンネルモードでは、グローバルチャンネルがなく、使用可能なMIDIチャンネルを特定の範囲に設定することができます。
- プラグインのタイトルバーを右クリックして、コンテクストメニューで[MPEモードを有効にする]をクリックします。
- プラグインのタイトルバーをふたたび右クリックして、コンテクストメニューで[MPEチャンネル設定]をクリックします。
- ウィンドウ“MPE/マルチチャンネル設定”が開きます。
- [マルチチャンネルモード]を“Multi-channel”に設定します。
- [最初のノートチャンネル]を“Channel 1”に設定します。
- [最後のノートチャンネル]を“Channel 8”に設定します。