Linkの特徴と機能に関するよくあるご質問

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:Windows/Mac/iOS/Android

Linkとは何ですか?

Linkは、Abletonが開発した技術の名前です。Linkを使用すると、ローカルネットワーク上にある複数のLink対応アプリケーションを同期させることができます。 Linkが同期するのは、1台以上の端末やコンピュータで動作している複数のアプリケーションの、拍、テンポ、再生開始タイミングです。 同じローカルネットワークにつながっている機器のアプリケーションは、別の対応アプリケーションを自動で相互に検出します。それにより、各アプリケーションを独立して操作できる演奏環境が実現します。 どのアプリケーションを操作していても、同期状態を保ったまま、演奏の開始と停止を行えます。 どのアプリケーションでもテンポを変えることができ、そのテンポに合わせて別のアプリケーションのテンポが変わります。 そして、どのアプリケーションで演奏に参加しても(もしくは、演奏から抜けても)、演奏の妨げになることはありません。

Linkはどこにありますか?

Linkは、Live 9.6以降のバージョンで使用することができます。 Liveの環境設定画面のタブ[Link Tempo MIDI]で、[Linkトグルを表示]を有効にしてください(Liveのバージョンによって、タブの名前が[Link MIDI]になります)。

Screen_Shot_2018-06-29_at_16.22.12.png

Windows、Mac、iOS、Androidでは、Linkを搭載している音楽アプリケーションやソフトウェアがあります。 こちらのページでは、Linkに対応しているアプリケーションやソフトウェアの一覧を確認することができます。

Linkを使うにはどうすればいいですか?

どんな情報がLinkで送信されますか?

Linkで送信されるのは、テンポの同期とグリッドに関する情報です。その情報にそって複数のアプリケーションがタイミングをそろえます。 Live 9のLinkでは、再生位置や再生の開始/停止に関する情報が送信されません。また、そのほかのMIDI情報も送信されません。Live 10のLinkでは、開始終了同期機能によって、再生の開始/停止に関する情報も一緒に送信されます(開始終了同期機能を使用するには、Liveの環境設定画面のタブ[Link Tempo MIDI]で[開始終了同期]を有効にします)。

別のコンピュータにMIDIノートやMIDIコントロールチェンジの情報を送信したい場合は、Linkの代わりに、仮想MIDIネットワークを利用することができます。 同じコンピュータ内にある別のアプリケーションにMIDIノートやコントロールチェンジの情報を送信する場合は、仮想MIDIバスを利用することができます。

Linkの使い方に関する情報はどこで見ることができますか?

Linkの使い方については、Liveのマニュアルで確認することができます。こちらのページでは、Linkのトラブルシューティングについて確認することができます。こちらのページでは、LiveでLinkを有効にする方法を確認することができます。 LiveとLinkに関する問題が発生した場合は、Abletonのサポート窓口にお問い合わせください。特定のアプリで問題が発生している場合は、そのアプリの製造元に連絡してください。

どのエディションのLiveにLinkは搭載されていますか?

Live 9.6以降のどのエディション(Suite、Standard、Intro、Lite)にもLinkは搭載されています。

Linkの対応アプリとの接続はどのように行われますか?

有線と無線のどちらのネットワークでも、同じネットワークに接続されている端末があれば、Linkの扱う情報が送信されます。

【注意】LinkはVPN(仮想専用線)では動作しません。

インターネットに接続する環境がない場合でも、Linkを使用できますか?

Linkは、オフラインでも使用することができます。詳細については、こちらのページで確認することができます。

【注意】Lightningケーブルを使ってオフライン接続をする場合は、Audio MIDI設定でiOSを有効にすると、iOS端末間のオーディオ/MIDIモードが切り替わり、Linkが無効になります。 iOS経由で音声信号を送受信する必要がある場合は、ネットワークによる接続を推奨しています。

LinkはBluetoothでも動作しますか?

LinkはBluetooth経由の接続に対応していません。

iOS、Android、そのほかのOSでのLinkの必要動作環境を教えてください。

Linkは、iOS 8以降で動作します。 Linkに対応しているもっとも古いiOS端末は、iPhone 4Sです。 Androidでは、使用するアプリによってLinkの必要動作環境が変わります。 Windowsでは、Windows 7以降で実行しているLiveでLinkが動作します。Macでは、Mac OS 10.7.5以降で実行しているLiveでLinkが動作します。

どのアプリがLinkに対応していますか?

こちらのページで、iOS、Android、Mac、WindowsなどのOSごとにLinkの対応アプリ/ソフトウェアを確認することができます。

WindowsのMME/DirectXドライバと一緒にLinkを使用できますか?

Live 9.7.1をもって、ASIO以外のドライバと一緒にLinkを使用できなくなりました。環境設定のタブ[Audio]で[ドライバタイプ]が“MME/Direct X”に設定されていると、自動的にLinkが無効になるため、Liveの画面左上にボタン[Link]が表示されません。 [ドライバタイプ]で必ず“ASIO”を選択してください。 お使いのオーディオインターフェースの製造元から提供されるASIOドライバを使うことを推奨しています。 外付けのオーディオインターフェースを使用しない場合は、ASIO4ALL(無料のASIOドライバ)をインストールしてください。

アプリを開発しています。 開発しているアプリにLinkを取り入れるにはどうすればいいですか?

複数のミュージシャンがLinkを使って画期的に音楽活動を共同で行えるように、AbletonはLinkのソフトウェア開発キット(SDK)を無償で提供しています。 こちらのページ“LinkKit”では、詳細の確認とSDKの利用が可能です。

Linkで接続できるアプリの数はいくつですか?

理論上、Linkで接続できるLiveやそのほかのアプリの数に上限はありません。 ネットワーク上に多くのアプリが存在している場合は、アプリの接続が途切れることがありますが、 そのような事態はLinkを使うアプリの数が極端に多くないかぎり発生しません。

開始終了同期とはどんな機能ですか?

Live 10では、開始終了同期機能を使っている複数のLink対応アプリの間で、再生の開始と停止の情報を共有することができます。 この機能を有効にするには、Liveの環境設定で[開始終了同期]を有効にするか、Liveの画面右上にある[Link]を右クリックして表示されるコマンド[開始終了同期(環境設定)]を選びます。 開始終了同期機能が有効になっていると、ボタン[Link]が通常とは違う色で表示されます。 別のアプリで再生の開始や停止が行われると、Liveも同じように動作します。これは、LinkでつながっているLiveやアプリの間で共通して再生の開始や停止が行われているような状態です。Liveやアプリの間で、拍、クオンタイズ、再生開始位置が共有され、それに合わせてLiveも再生を開始/停止するようになります。

LinkをMIDIと組み合わせて使用できますか?

Linkでつながっている状態にあるときでも、Liveから通常のMIDI情報を外部の機材に送信することができます。 ただし、Linkが有効になっていると、外部の機材からのMIDI同期信号をLiveで受信できなくなります。

Liveセットでテンポにオートメーションを設定している場合、Linkとどのように作用しますか?

テンポの変更に関する情報がLinkから送信されると、オートメーションによるテンポの変更が上書きされます。

ハードウェア機材でLinkを使用することはできますか?

AKAI MPC LiveやMPC Live XがLinkに対応しているほか、そのほかのハードウェア製造元でもさまざまなLink対応機材が開発されています。 さらに、Linkでつながっているアプリや機材を使って、ハードウェア機材をMIDI経由で同期させたり制御したりすることができます。

Linkでは、どの機材やアプリのテンポが使われますか?

Linkで演奏を始めると、Linkともっとも長くつながっていたアプリのテンポが使われます。 たとえば、ほかのアプリよりも早くLinkを有効にしたアプリがあると、Linkの演奏では、そのアプリのテンポが最初のテンポとして選ばれます。 いずれかのアプリでLinkを無効にして、ふたたび有効にすると、そのアプリがLinkでつながっていた時間はゼロに戻ります。

一方のアプリでテンポを上げて、他方のアプリでテンポを下げると、どうなりますか?

テンポの変化をめぐって衝突が起こります。最後にテンポを変えたアプリのテンポが、Linkのテンポになります。

複数のLink対応アプリで同時に再生を開始したのに、再生位置がずれるのはなぜですか?

一方のアプリでテンポを極端に上げて、他方のアプリでテンポを極端に下げる状況が起こると、拍のタイムラインに差異が発生する場合があります。 楽曲の拍子やグローバルクオンタイズの設定がアプリ間で異なっている場合も、拍のタイムラインに差異が発生します。 ただし、再生開始タイミングやループ開始タイミングの同期は引き続き維持されます。

Linkは、従来のMIDI同期と何が違いますか?

LinkとMIDI同期の大きな違いは、Linkには“ホスト”と“デバイス”の違いによる制約がなく、どのアプリや機材も同等に使用することができることです。 そのため、Linkでつながっていれば、どのアプリからでもLinkのテンポを変更できます。また、それぞれのアプリで別々に再生を開始/停止することができます。

特定のアプリだけテンポの設定や変更を行えないようにできますか?

いいえ。Linkではできません。 Linkでは、どのアプリからでも差別なく自由にテンポを変えることができます。

アプリ間のタイミングが合いません。 このずれを補正するにはどうすればいいですか?

アプリや機材によって、レイテンシーの処理と伝達の方法が異なるため、互いにタイミングがずれる場合があります。 Liveではマスタートラックのトラックディレイを調節することで、ほかのアプリとのずれを補正できます。 同期のタイミングを調整するスライダーが備わったアプリであれば、そのスライダーを使って同期の問題を解決できます。

iOS端末1台で複数の音楽アプリを同時に使うことはできますか?

Linkを使うと、同じ端末やコンピュータ内で複数のアプリを接続することができます。Linkに接続したいアプリで、Linkを有効にしてください。 ただし、複数のアプリの音声を同時に聞くために、それぞれのアプリの設定で“バックグラウンドオーディオ”の再生を有効にする必要があります。

複数のメンバーで一緒に行った演奏を保存するにはどうすればいいですか?

各メンバーがLiveを使用している場合であれば、各自のアレンジメントビューに自分の演奏を録音してから、それをひとつにまとめる方法があります。 各メンバーの出力する音声を1台のミキサーに入力してミックスし、ミキサーからのステレオ出力を録音する方法もあります。 ひとりのメンバーのLiveで複数のトラックを用意して、各メンバーの演奏をトラックごとに録音する方法もあります。

macOS 10.11“El Capitan”以降のMacとiOS 9以降のiOS端末を使っている場合は、LightningケーブルでiOS端末からMacに音声を流すことができます。

Linkは、KorgのWISTと何が違いますか?

  • LinkとWISTの大きな違いは、WISTの場合、1台のiOS端末を“ホスト”に設定して、残りの端末を“デバイス”に設定する必要があることです。 このとき、テンポの変更や再生の開始/停止は、ホストであるiOS端末で行います。
  • Linkの場合はホストが存在しないため、Linkでつながっている端末やコンピュータであれば、いずれからでもテンポを変更できます。また、それぞれの端末やコンピュータで別々に再生を開始/停止することができます。
  • WISTでは再生中にテンポを変更することができません。Linkでは可能です。
  • Linkでは、その場で利用できる無線LANや有線LANのネットワークを使うことで、複数の端末やコンピュータを接続します。WISTではBluetoothを使って2台のiOS端末を接続します。
  • WISTでは同じ端末内にある複数のアプリを接続できません。Linkでは可能です。