サードパーティー製プラグインにサイドチェインを適用する
サイドチェインの設定方法(Live 10.1以降)
サイドチェイン設定パネルが新しくなり、プラグインのサイドチェイン設定が行いやすくなりました。使い方は、Liveのコンプレッサーで採用されているサイドチェイン設定パネルに似ています。
【注意】 サイドチェインの機能性はプラグイン自体に依存します。プラグインが外部とのサイドチェインに未対応の場合、サイドチェインの設定をしても効果が表れません。
1. サイドチェイン設定が可能なVSTプラグインやAUプラグインをトラックに追加します。
2. プラグインの操作画面でサイドチェインを有効にします。 サイドチェインを有効にする方法はプラグインによって異なります。正確な手順については、プラグインのマニュアルを参照してください。 本ページの例では、Izotope Neutron Compressorを使用しています。 電源アイコンを有効にすると、サイドチェインのソースが"Ext Full"に設定されます。
3. サイドチェインを作動させる音を鳴らすトラックを作成します。
4. Liveのプラグインの操作画面で、[Sidechain]を有効にします。 サイドチェインを作動させる音を鳴らすトラックを、[Audio From]で選びます。
5. 必要に応じて、[Gain]と[Mix]を調節します。
サイドチェインの設定方法(Live 10.0.6まで)
サイドチェイン設定パネルはLive 10.1以降で利用可能ですが、以前のバージョンでもサードパーティー製プラグインにサイドチェインを適用することができます。 そのためには事前に次のトラックを設定します。
-
サイドチェイン設定が可能なVSTプラグインやAUプラグインをトラックに追加します。このページでは、このトラックの名前を“Sidechain-Capable Plug-in
”にしています。
【注意】プラグイン自体でサイドチェインを有効しなければならないことがあります。 - サイドチェインを作動させるための音源を別のトラックに追加します 。このページでは、このトラックの名前を“ Sidechain Trigger ”にしています。 コンプレッサーにサイドチェインを適用するときには、作動させるための音源としてキックなどが使われます。
- 音声信号を接続するために使用するオーディオトラックを別に用意します 。このページでは、このオーディオトラックの名前を“ Audio Signal Routing Track ”にしています。
- トラックの入力/出力セクションが表示されていない場合は、[ Cmd + Alt + I ]キー(Mac)/[ Ctrl + Alt + I ]キー(Windows)を押してください。
トラック“Sidechain Trigger”から出力されるサイドチェイン用の音声信号を別のトラックのプラグインへ接続する
- トラック“ Audio Signal Routing Track ”の[Monitor]を必ず [In]に設定します。
- トラック“ Audio Signal Routing Track ”の入力タイプ選択リストで、トラック“ Sidechain Trigger ”を選びます。 入力タイプ選択リストは[Audio From]のひとつ目の選択リストです。
- トラック“ Audio Signal Routing Track ”の出力タイプ選択リストで、サイドチェインを作動させる音声信号を受信するプラグインの入ったトラック(ここでは“ Sidechain-Capable Plug-in” )を選びます。 出力タイプ選択リストは[Audio To]のひとつ目の選択リストです。
- トラック“ Audio Signal Routing Track ”の出力チャンネル選択リストで、プラグインを選びます。 出力チャンネル選択リストは[Audio From]のふたつ目の選択リストです。
上の例では、サイドチェインの音声信号そのものが聞こえる設定になっています。 この例とは異なり、サイドチェインを作動させるためにだけ音声信号を使って、音声信号そのものを鳴らしたくない場合があります。
その接続設定をLiveで行う場合に必要なトラック数は、ふたつだけです。 この場合、上述の例で使ったトラック“ Audio Signal Routing Track ”は不要です。 トラック“Sidechain Trigger”の出力タイプ選択リストと出力チャンネル選択リストを使って、トラック“ Sidechain Trigger ”の音声信号を直接プラグインへ送信します。