2台のコンピューターで同時にシーンをローンチする
- 対象となるLiveのバージョン: すべて
- 対象となるOS: すべて
概要
2 台のコンピューターで同時にシーンをローンチする方法はいくつかあります。 大規模な機器構成なしで実現できる推奨方法は、UDP ネットワークを介して情報を共有することです。 これは、 Scene Forwarder などの Max for Live デバイスを介して実行できます。
あるいは、より複雑な方法になりますが、Live でダミー クリップを使用してシーンの同時ローンチを実現することも可能です。
ダミークリップを介して2台のコンピュータでシーンを同時にローンチする
ホスト という用語は、プロジェクトのテンポの設定や再生や停止などのトランスポート機能を行うコンピューターまたはソフトウェアを指します。一方、 デバイス は、ホストに接続され、その結果、ホストによって送信されたテンポとトランスポートの変更に従うコンピューターまたはソフトウェアを指します。
デバイス コンピューター上の Live をホスト コンピューター上の Live と同期して実行している場合、ダミー クリップを使用して両方のマシンで同時にシーンをローンチできます。
設定方法
まず、2 台のコンピューター間の通常の MIDI 同期接続を構成する必要があります。 Live を別のコンピューターに同期する方法の詳細については、 こちらのページ を参照してください。
次に、同期元のホスト コンピューターで起動している Live を構成します。
- Live環境設定のMIDI/Syncの設定で、 専用のMIDI Outポートを 選択し、 トラック 、 同期 、 リモート 有効にします。 関連する入力ポートを有効にする必要はありません。
- 空の MIDI トラックを作成します。これは ダミー トラック として機能します。
- デバイス コンピューターでトリガーしたいシーンの数と同じだけ 空のクリップ を作成します。
- ダミー MIDI トラック内のすべてのダミー MIDI クリップで、クリップごとに 異なる MIDI ノート を 1.1.1 に入力し、ノートのピッチをメモしておきます。 すべてのピッチは異なる必要があります 。 (下記の例では、そこに含まれるMIDIノートに合わせてクリップの名称が変更されています。)
- すべてのダミー MIDI クリップで、 Loop を オフ にする必要があります。 (Loopがオンになっていると、後で再生した時にシーンが再トリガーされ続けてしまいます。)
- すべてのダミー MIDI クリップについて、 クリップローンチクオンタイゼーション を「 None 」に設定する必要があります。
- ダミー MIDI トラックの MIDI 入力タイプ (「 MIDI From 」) は「 No Input 」に設定する必要があります。
- MIDI 出力タイプ (「 MIDI To 」) には、2 台目のコンピューターにMIDIを送信するために 環境設定で最初に選択した専用の MIDI Outポート を設定する必要があります。
- MIDIを出力するトラック は、 この目的のためだけに使用され 、他の目的には使用されないトラックである必要があります。 (例では、トラック 2 です。)
最後に、デバイス コンピューターで実行される Live を構成します。
- Live環境設定のMIDI/Syncの設定で、ホストコンピュータから MIDI データを受信する 専用の MIDI In ポートを 選択し、 トラック 、 同期 、 リモート を有効にします。 関連する出力ポートを有効にする必要はありません。
- MIDI マップ モード (cmd+m/ctrl+m) を開始します。
- 最初のシーンを 選択し、ホストコンピュータのダミーMIDIトラックで 最初のクリップを 再生します。 シーン がクリップの MIDI ノート に マッピングされるはずです。
- すべてのシーンとクリップに対して手順をそれぞれ繰り返します。
- MIDI マップ モードを終了します。
これで、ホスト コンピューターでダミー クリップがトリガーされると、デバイス コンピューターの対応するシーンもトリガーされます。