2GBのファイルサイズ制限が原因でファイルのインポート/エクスポートや録音が失敗する

いずれのバージョンのLiveでも、オーディオファイルの最大サイズが2GBに設定されています(サイズの計算方法は後述)。 この制限により、録音中やファイルのインポート/エクスポート中に次のような問題が発生することがあります。 この制限により、録音中やファイルのインポート/エクスポート中に次のような問題が発生することがあります。

  1. 音声を長時間録音すると、Liveが急に録音を停止し、最終的にクラッシュします。これは、ハードドライブに十分な空き容量があっても発生します。
  2. Liveで大きく範囲選択してエクスポートやクリップの結合を実行しようとすると、「Liveでは2047MB以上のファイルの書き出しをサポートしていません」というメッセージが表示されます。
  3. 2GBより大きいファイルをインポートしようとすると、Liveにエラーメッセージが表示されます。

回避策

  • サンプルレートとビットデプスを高く設定してエクスポートしようとしていた場合は、低く設定する(例:44.1kHz/16ビットのCD音質まで低くする)。
  • MP3ファイルやFLACファイルとしてエクスポートする(MP3ファイルのエクスポートは、Live 10以降のバージョンで対応)。
  • 上記の回避策をどちらも行えない場合は、複数に小分けしてエクスポートしたあとに、音声編集ソフト( Audacity など)で結合作業を行います。
  • 2GBより大きいファイルをインポートする場合は、音声編集ソフト(Audacityなど)でファイルを複数に小分けしてからインポートします。

オーディオファイルのサイズの計算方法

単一のオーディオファイルの最長収録時間は、次のように計算することができます。

  • 16ビット = 2バイト
  • ステレオ = 2チャンネル
  • 192kHz = 192,000サンプル/秒
  • 2 × 2 × 192,000 = 768,000バイト/秒
  • 60秒 × 768,000 = 46,080,000バイト/分(約44MB/分)
  • 44MB × 46分 = 約2GB

単一のオーディオファイルの最長収録時間は、サンプルレートによって次のように異なります(16ビット、ステレオの場合)。

  • 44.1kHz:約203分(10MB/分)
  • 48kHz:約186分(11MB/分)
  • 88.2kHz:約101分(20MB/分)
  • 96kHz:約93分(22MB/分)
  • 192kHz:約46分(44 MB/分)

録音した音声のファイルサイズ は、サンプルレート、ビットデプス、モノラル/ステレオに基づいて計算されます。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: