WindowsでVSTプラグインを使用する方法
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:Windows
VSTプラグインは、サードパーティー製のインストゥルメントおよびオーディオ・エフェクトです。お使いのコンピューターにインストールすることでLiveでの制作における創造性の幅を拡張することができます。 VSTプラグインは、VST3またはVST2(VST2.4または単にVSTとも表記)のふたつの形式のいずれかでインストールできます。Liveでプラグインを使用するには、このガイドの手順に従ってください。
WindowsにVSTプラグインをインストールする方法
1. プラグイン開発者のwebサイトから最新版のインストーラーをダウンロードします。その開発者からプラグイン・マネージャーやプロダクト・ポータルといったツールが提供されている場合は、そちらをご使用ください。 webサイトに掲載されている動作環境や、サポートしているVSTホストの情報を確認して、お使いのプラグインがLiveやOSのバージョンと互換性を保つようにしてください。
【注意】 Live 10以降では、32ビット版のVSTプラグインがLiveが対応しているプラグイン形式ではなくなりました。
2. メッセージが表示されたら、プラグイン関連ファイルをインストールする場所を選択します。
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VST3プラグインは、ほとんどの場合デフォルトで設定されたVST3専用のシステムフォルダにインストールされます。その場所は、C:\Program Files\Common Files\VST3 です。
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VST2 プラグインには専用のインストール場所がデフォルト設定されていません。 そのかわり、多くのメーカーではインストールの際にファイルパスを選択できるようにしています。特別な理由がなければ、VST2プラグインを次の場所のうちいずれかひとつにインストールします。
C:\Program Files\Common Files\VST2
C:\Program Files\VST Plugins
C:\Program Files\Steinberg\Plugins
可能であれば、VST2プラグインはすべて同じフォルダにインストールしてください。Liveでプラグインを有効にするときに、インストール時に選択した場所を指定する必要があるので、インストール時に選択した場所をメモしておいて下さい。
【注意】選択したフォルダには、VST2プラグインのDLLファイルだけをインストールしてご使用ください。 システムフォルダ/外付けストレージ/他のファイル形式が混在したフォルダを選択すると、プラグインをスキャンしたときにLiveがクラッシュする可能性があります。
- プラグインの中にはスタンドアロン版アプリケーションが提供されているものもあります。 スタンドアロン版とVSTプラグインを同じフォルダにインストールしないでください。
3. インストールが完了したら、Liveを開きます。
Liveでプラグインを有効にする方法
1. 環境設定のタブ[Plug-ins]を開き、[プラグインソース]に移動します。
【注意】Live 10.1より前のバージョンをお使いの場合は、環境設定のタブ[File/Folder]を開き、[プラグインソース]に移動してください。
2. [VST2プラグインカスタムフォルダー]を”オン”に設定したら、[ブラウズ]をクリックして、プラグインのインストール時に選択したフォルダを指定してください。
3. [VST3プラグインシステムフォルダー]を”オン”に設定して、VST3プラグインを有効にします。 ほとんどの場合、[VST3プラグインカスタムフォルダー]はオフのままで構いません。
【注意】 まれに、製造元のインストーラーがデフォルト設定のVST3システムフォルダー以外の場所を指定していることがあります。 その場合はVST3プラグインカスタムフォルダーを選択して有効にします。ただし、VST3システムフォルダー(C:\Program Files\Common Files\VST3)やVST2プラグインカスタムフォルダーと同じ場所は指定しないでください。
4. Liveがプラグインフォルダをスキャンし終わると、Liveのブラウザー[Plug-Ins]の中にプラグインが表示されます。プラグインは、その形式ごとにVST(VST2を指す)やVST3のフォルダに分かれています。 プラグインを正しくインストールしても、そのプラグインがLiveに表示されない場合は、こちらのページを確認してください。
一般的なプラグインの問題を回避する方法
プラグインインストール時の注意事項:
- VST2とVST3プラグインは、個別の専用フォルダに分けてインストールする必要があります。これらのファイルを見分けるには、VST2プラグイン(単にVSTやVST2.4ともいいます)は拡張子”DLL”を使用し、VST3プラグインは拡張子”VST3”を使用します。
- すべてのサードパーティー製ソフトウェアを最新の状態に保つようにしてください。古いバージョンのプラグインは、クラッシュやパフォーマンス低下の原因となります。 開発元のウェブサイトでサポート対象のバージョンが更新されているかを定期的に確認し、アップデートが可能な場合はアップデートを行って下さい。
- 前述したプラグインのインストール先フォルダの中では、サブフォルダを使用してメーカー別に分けるなど、プラグインを整理することができます。 ただし、プラグインをインストールしたフォルダには、使用可能な正規のプラグイン以外のファイルを含めないでください。 プラグインフォルダの中に、プラグインのプリセットやサンプル素材のライブラリをインストールしないでください。メーカーに指定された場所にプリセットやサンプルライブラリをインストールする場合は、プラグインのインストーラーを使用してください。
Liveでプラグインを使用する際の注意事項:
- 同じLiveセットの中に、同一のプラグインで形式の違うもの(VST2とVST3)を混在させるのは避けてください。 プラグインの形式を見分けるには、Liveブラウザーでプラグインのカテゴリー分けを参照するか、デバイスの外観を見てください。VST(VST2の略)にはプリセット・ブラウザーが含まれています。
- Liveのアップデートをした後の初回起動時には、Liveがプラグインのインデックスを作成するのに数分間かかることがあります。 それでもプラグインが表示されない場合は、こちらのページの説明にそってデータベースをリセットしてください。