WindowsでVSTプラグインを使用する方法
VST インストゥルメントとオーディオエフェクトプラグインを使用すると、Ableton Live でのクリエイティブな可能性を広げることができます。 WindowsのLiveでは VST3 および VST2 形式のプラグインをサポートしています。 Live 10以降のLiveでは、64 ビット プラグインのみが サポート されています。 Liveでプラグインを使用する場合、 以下の手順に従ってプラグインをインストールし、設定すること が重要です。 WindowsのLiveでプラグインをセットアップするには、以下の手順を必ず確認してください。
Windows に VST プラグインをインストールする
プラグインをアクティブ化する
プラグインを使用する
一般的なプラグインの問題を回避する方法
WindowsにVSTプラグインをインストールする
1. 開発者のウェブサイトから最新のインストーラーをダウンロードする
- システム要件とサポートされているホストをチェックして、すべてのデバイスが Live バージョンおよびオペレーティング システムと互換性があることを確認してください。
- 利用可能な場合は、開発者のプラグイン マネージャーまたは製品ポータル アプリを使用してください。
- Live でプラグインにアクセスする際の問題を回避するため、VST2 および VST3 デバイスはシステム (C:) ドライブにインストールしてください。
- 以前使用していたコンピューターまたはバックアップ ドライブからプラグイン ファイルを転送または移行しないでください。 プラグイン ファイルは常に新しくインストールし、最新の互換性情報を確認してください。
2. インストーラーを実行し、インストールパスを選択する
デバイス インストーラーの手順に従ってインストールを実行します。 VST2 の場合、プロンプトが表示されたら、以下の表にリストされているシステム (C:) ドライブ上のインストール パスのいずれかを選択します。 Live がプラグインにアクセスするときにアクセス権限の問題を回避するため、推奨される場所を使用してください。
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VST 2 |
VST3 |
インストール |
VST2 デバイスでは、インストール時にパスを選択できます。 以下にリストされているパスのいずれかを選択してください。 Live でプラグインを有効にする 際にパスを指定する必要があるため、選択した場所をメモしておいてください。 |
VST3 デバイスは、デフォルトで専用の VST3 プラグイン システム フォルダーにインストールされます。
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パスの選択 |
カスタム(手動で選択) |
システム(自動選択) |
Cドライブ上の推奨パス |
C:\Program Files\Common Files\VST2
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C:\Program Files\Common Files\VST3 |
ファイルの拡張子 |
.dll |
.vst3 |
メモ |
すべての VST2 プラグインに同じ専用フォルダーを使用してください。 |
VST3 デバイス (.vst3 ファイル) を VST2 プラグイン (.dll ファイル) に使用されるフォルダー内にインストールしないでください。また、その逆も同様です。 |
スタンドアロンデバイス
一部のプラグインは、スタンドアロン デバイスとして PC にインストールされる場合もあります。 上記の VST2 または VST3 フォルダー内にスタンドアロン バージョンをインストールしないでください。 スタンドアロン バージョンをインストールする場所については、製造元の指示に従ってください。
プラグインの有効化
1. プラグイン設定を開く
Liveの 環境設定 の[ Plug-ins ]タブを開き、[ プラグインソース ]に移動します。 Live 10.1より前のバージョンをお使いの場合は、環境設定のタブ[File/Folder]を開き、[プラグインソース]に移動してください。
2. VST2プラグインを設定する
VST2
プラグインを使用するには、 [
ブラウズ
]ボタンを押して、プラグイン ファイルをインストールしたパスを選択します。 [
VST プラグインカスタムフォルダーを使用
] を
オン
に設定します。
3. VST3プラグインを設定する
VST3
プラグインを使用するには、 [
VST3プラグイン システム フォルダーを使用
]を
オン
に設定します。 ほとんどの場合、[VST3 プラグイン カスタム フォルダーを使用する]はオフのままで問題ありません。
まれに、インストーラーによってデフォルトの VST3 システム フォルダー以外のパスが指定される場合があります。 そうった場合、必要に応じてVST3 プラグインカスタムフォルダーを選択して有効にすることができます。 VST3 プラグインカスタムフォルダーを使用する場合、専用のフォルダを選択してください。 VST3 システム フォルダー (C:\Program Files\Common Files\VST3) または VST2 プラグイン カスタム フォルダーと同じ場所を選択しないでください。
プラグイン設定に関する重要なポイント
- [プラグイン ソース]の項目では、 複数のフォルダーに同じパスを設定しないでください。
- VST2 ファイル (.dll) と VST3 ファイル (.vst3) は別々のフォルダーにインストールする必要があります。
プラグインの使用
Live がプラグインのスキャンを完了すると、以下の図のようにプラグインがLiveブラウザに表示されます。 その後、デバイスをLiveセットにドラッグ アンド ドロップできます。
Live 12 |
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Live 11 |
Live 12のブラウザでデバイスを検索およびフィルタリングする方法についての詳細は、 こちらのページ をご覧ください。
上記の手順でインストールしたプラグインがLive に表示されない場合は、 こちらのページ の手順に従ってください。
注: 各プラグインデバイスは、セット全体で同じ形式を使用してください。 セット内に、同じプラグインのVST2バージョンとVST3バージョンが混在しないようにしてください。
プラグインの一般的な問題を回避する方法
プラグインインストール時の注意事項:
- プラグインの中にはスタンドアロン版アプリケーションが提供されているものもあります。 スタンドアロン版とVSTプラグインを同じフォルダにインストールしないでください。
- すべてのサードパーティ製ソフトウェアを最新の状態にし、認証された状態にしてください。 古いプラグインや認証されていないプラグインは、クラッシュやパフォーマンスの問題の原因となることがよくあります。 開発者の Web サイトを定期的に確認し、アップデートが利用可能であればインストールしてください。 古くなったプラグイン ファイルはコンピューターから削除してください。
- 上記のプラグインのインストール フォルダー内のサブフォルダーを使用して、プラグインをメーカー別などに整理することができます。 ただし、プラグインがインストールされているフォルダー には、有効な認証済みオーディオ プラグイン (.dll または .vst3) 以外のファイル を含めることはできません。 プラグインフォルダの中に、プラグインのプリセットやサンプル素材のライブラリをインストールしないでください。 メーカーに指定された場所にプリセットやサンプルライブラリをインストールする場合は、プラグインのインストーラーを使用してください。
- iLok など、プラグインの認証に使用する電子ライセンス ソフトウェアは最新かつ認証済みの状態にしてください。
Liveでプラグインを使用する際の注意事項:
-
1つのLive セット内で、同じプラグインの異なる形式 (VST2、VST3)が混在するのは避けてください
。
プラグインの形式は、Liveブラウザ内のプラグインフォルダーの分類で識別できます。または、プリセットブラウザーはVST (VST2 の略) にのみ含まれているため、デバイスの外観で識別することも可能です。 Live 12 以降では、以下のようにプラグイン形式がデバイスのアイコンに表示されます。
VST 2 VST3 - 1つのセット内の各デバイスは、同じバージョンを使用してください。たとえば、プラグインにモノラル バージョンとステレオ バージョンがある場合、両方使用せず、いずれかのみを使用してください。
- Liveのアップデートをした後の初回起動時には、 Liveがプラグインのインデックスを作成するのに数分間かかる ことがあります。 それでもデバイスが表示されない場合は、上記の手順通りにデバイスがインストールおよび設定されていることを確認してください。 トラブルシューティングの手順については、 こちらのページ をご確認ください。