MIDIファイルを扱う

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:すべて
  1. Liveが対応しているMIDIファイル形式
  2. スタンダードMIDIファイル形式
  3. LiveにMIDIファイルを取り込む
  4. LiveからMIDIファイルを書き出す
  5. 書き出されるMIDIファイルの分解能
  6. GM規格(General MIDI)
  7. NI MaschineからMIDIファイルを取り込む
  8. MIDIファイルに関するトラブルシューティング

1. Liveが対応しているMIDIファイル形式

Liveでは、スタンダードMIDIファイルを取り込むことができます。対応しているファイル形式は、ファイル拡張子が“.mid”か“.smf”の3形式(SMF0SMF1SMF2)です。

Liveでは、SMF0形式のMIDIファイルのみをファイル拡張子“.mid”で書き出すことができます。

2. スタンダードMIDIファイル形式

MIDIファイルは拡張子(“.mid”もしくは“.smf”)が同じであっても、拡張子だけでは、実際にどの形式のMIDIファイルなのか判断することができません。 MIDIファイルの形式に関する情報はファイルヘッダーだけに格納されており、バイナリエディタでMIDIファイルを開いて確認することができます。MIDIファイルの形式は、最初にMIDIファイルが機材やソフトウェアから作成されるときに決まります。

  • SMF0
    • MIDIデータが単一のトラックに格納され、そのトラックのMIDIチャンネルだけになります。
    • SMF0形式のMIDIファイルをLiveに取り込むと、すべてのMIDIデータがひとつのトラックに表示されます。
  • SMF1
    • MIDIデータが別々のトラックに格納され、トラックごとにMIDIチャンネルが変わります。
    • SMF1形式のMIDIファイルをLiveに取り込むと、MIDIデータが別々のトラックに分かれて表示されます。
    • 【注意】Live 9までは、SMF1形式のMIDIファイルがLiveのブラウザーにフォルダとして表示されます。そのフォルダを開いて、必要に応じて一部のトラックだけを取り込むことができます。
  • SMF2(ほぼ使用されません)
    • MIDIデータが別々のトラックに格納され、さらに複数の容器に格納されます。それにより、複数のトラックで同じMIDIチャンネルを使うことが可能になります。

サードパーティー製コンバータには、SMF1をSMF0に変換できるものがあります。ただし、SMF0に変換すると一部の情報が削除されるため、元の形式に変換しなおすことができなくなります。

3. LiveにMIDIファイルを取り込む

MIDIファイルはLiveのブラウザーから直接ドラッグして取り込むことができます。WindowsのエクスプローラーやMacのFinderからLiveのMIDIトラックにドラッグして取り込むこともできます。

Live 10.1以降では、Liveのメニュー[作成]のコマンド[MIDIファイルをインポート]で取り込むことができます。

4. LiveからMIDIファイルを書き出す

Liveから書き出すことのできるMIDIファイルの形式は、SMF0のみです。

LiveからMIDIファイルを書き出すには、書き出したいMIDIクリップを選択してメニュー[ファイル]のコマンド[MIDIクリップを書き出す]をクリックするか、MIDIクリップを右クリックして[MIDIクリップを書き出す]をクリックします。

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【注意】一度に書き出せるMIDIクリップの数は、ひとつです。 MIDIトラック内にあるすべてのMIDIクリップを書き出したい場合は、すべてのMIDIクリップを選択して右クリックのメニューで[クリップを結合]をクリックしてから、ひとつになったMIDIクリップを書き出します。

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5. 書き出されるMIDIファイルの分解能

Liveから書き出されるMIDIファイルの分解能は96ppqです。96ppqは、16分音符を24分割した分解能です。 MIDIファイルの書き出し時に、この分解能に合わせてすべてのMIDIイベントの位置が調整されます。 そのため、MIDIファイルを書き出すと、MIDIノートやコントロールチェンジなどのMIDI情報の位置が変わることがあります。

6. GM規格(General MIDI)

GMとは、もともとのMIDI規格を強化したものです。 GMでは、使用する音源やコンテンツを指定する条件が少量だけ記述されます。 MIDIデータ自体は、スタンダードMIDIファイルとして格納されます(上記を参照)。 Liveでは、現在、GMに準拠して音源を自動的に割り当てる機能に対応していません。

7. NI MaschineからMIDIファイルを取り込む

NI MaschineからMIDIファイルをLiveに取り込むには、いくつかの準備が必要になります。 詳細については、こちらのチュートリアルビデオで確認することができます。 MaschineからLiveに直接MIDI録音する方法については、こちらのチュートリアルビデオで確認することができます。

8. MIDIファイルに関するトラブルシューティング

MIDIファイルを取り込んでも音が出ない。

MIDIファイルには音声が含まれていません。 含まれているのは、MIDIノートの情報や位置など、MIDIイベントの一覧です。 MIDIファイルは、LiveのMIDIトラックに取り込むことができますが、実際に音を出すには音源が必要になります。MIDIファイルから取り込んだMIDIデータで、Liveのインストゥルメントや、VST/AUのプラグイン音源、外部のMIDI機材を鳴らせば、音を出すことができます。

MIDIファイルを取り込むと、すべてのMIDIデータがひとつのトラックに表示される。

SMF0形式で保存されたMIDIファイルは、すべてのMIDIデータをひとつのトラックにまとめて格納しています。そのため、Liveへ取り込んだときに、ひとつのトラックに表示されます。 MIDIデータを別々のトラックに分けて格納するには、SMF1形式で保存する必要があります。

  • SMF0形式でMIDIファイルを作成した機材やソフトウェアを使って、SMF1形式で保存します(もしくは書き出します)。 操作方法については、その機材やソフトウェアの取扱説明書を参照してください。
  • この方法を行えない場合は、MIDIファイル変換アプリケーションを使う方法があります。 SMF0形式でMIDIファイルを保存してしまうと、すべての情報をSMF1形式に変換することはできなくなりますが、高い可能性でトラックの分割は行われます。

拡張子が“.midi”のMIDIファイルを取り込めない。

Liveで扱うことのできるMIDIファイルの拡張子は、“.mid”か“.smf”です。 WindowsのエクスプローラーかMacのFinderで拡張子“.midi”を“.mid”に変更してから、 Liveに取り込んでください。