ハードディスク過負荷の回避方法

  • 対象となるLiveのバージョン: すべて
  • 対象となるOS: すべて

ハードドライブが十分な速度で読み書きを行えない場合、音飛びが発生し、過負荷インジケーターが点灯することがあります。 この状態が発生しやすくなるのは、サイズの大きな複数のオーディオファイルを一度に再生したときです。 ハードドライブに負荷をかけすぎないようにするには、次の手順にそって操作を行ってください。

Screen_Shot_2021-11-10_at_12.08.12.png

1. 選択したクリップのRAMモードを有効にする

選択したクリップでRAMモードを有効にすると、ハードドライブからオーディオファイルを直接読み込むのではなく、RAMへ読み込むようになります。 ただし、RAMへ読み込むオーディオファイルの数を増やしすぎないようにしてください。お使いのRAMがメモリ不足になる可能性があります。

Screenshot_2021-02-26_at_09.52.27.png

デバイスSamplerでマルチサンプルライブラリを使用中に、RAMモードを選択することもできます。

Screenshot_2021-02-26_at_09.56.10.png

2. サンプルレートを下げる

推奨のサンプルレートは、“44100Hz”です。

Screenshot_2021-02-26_at_09.56.53.png

3. 24ビットか16ビットのオーディオファイルを使ってファイルサイズを少なくする

外部の音声編集ソフトを使って、既存のオーディオファイルのビットデプスを変換します。 録音するオーディオファイルのビットデプスは、環境設定画面のタブ[Record/Warp/Launch]で設定します。

Screenshot_2021-02-26_at_09.57.41.png

4. ステレオトラックをモノラルにバウンスする

ステレオのサンプルを再生するトラックは、モノラルのサンプルを再生するトラックよりも扱うデータ量が多くなる原因になります。

5. オーディオトラックの数を減らす

Liveの生成するデータ量は、書き込みと読み出しが行われるオーディオトラックの数におおむね比例します。 複数のトラックをバウンスしてまとめて、ハードディスクの負荷を減らしてください。

6. HDDとSSD

HDDのアクセス速度によって、Liveの処理性能が制限されることがあります。 音声処理に最適化されたコンピュータの多くでは、7200RPM以上のHDDが使われています。 ラップトップ・コンピュータでは、節電するために、5400RPM以下のHDDがよく使われています。そのため、ラップトップ・コンピュータで作成するプロジェクトでは、通常、トラック数が少なくなります。 SSDでは、より高速なデータ転送が可能であるため、ハードディスク過負荷の発生が少なくなります。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: