Appleシリコンを搭載したMacでCPU負荷を軽減する
- 対象となるLiveのバージョン:すべて
- 対象となるOS:Mac
中央演算処理装置(CPU)にAppleシリコン(M1チップなど)を搭載したAppleのコンピューターは、Intelプロセッサーを搭載した前世代のMacとは異なる動作をします。
CPUの負荷を減らすためには、これらの違いを踏まえてLiveの環境設定でオーディオを設定する必要があります。
【注意】 最適なパフォーマンスを得るためには、サードパーティー製プラグインや外部機器のドライバを最新の状態に保つことが重要です。 さらにmacOSとLiveを最新版にアップデートすることを推奨しています。 Appleシリコンにネイティブ対応しているプラグインが提供されている場合はそちらをご使用ください。
詳細については、こちらの記事およびこちらの記事をご確認ください。更に詳しい推奨設定については、こちらのビデオチュートリアルをご確認ください。
AppleシリコンとIntelプロセッサーで、最適なLiveのオーディオ設定は違いますか?
Appleシリコンのアーキテクチャが登場したことにより、実時間でのオーディオ処理能力とバッファサイズ値の相関性が変化しました。
インテルのCPUでLiveを使用する時は次のようになります:
バッファサイズが小さいと、CPU負荷が高くなります。
バッファサイズが大きいと、CPU負荷は小さくなります。
AppleシリコンのCPUでは正反対になります:
バッファサイズが小さいと、CPU負荷が低くなります。
バッファサイズが大きいと、CPU負荷は高くなります。
Liveのオーディオ設定をAppleシリコンに最適化する方法は?
1. サンプルレートを選択する
Liveの環境設定を開き、タブ[Audio]に移動します。
【注意】 既存のプロジェクトで作業中にサンプルレートを変更するよりも、適切なサンプルレートに設定してから新しいプロジェクトを始めるほうが理想的です。 Liveのデフォルト設定ではサンプルレートが44100Hzです。
2. バッファサイズを小さくする
バッファサイズは256サンプルか、それより小さい値を選択してください。
- バッファサイズは2の累乗(32、64、128、256)を選択することが最適です。
【注意】 CPU負荷が高い処理の中には、バッファサイズを小さくしてもCPU負荷を軽減できないものもあります。 その場合は大きなバッファサイズの方が適しているかもしれません。また、こちらのガイド記事にある方法もご検討ください:CPU負荷の高いデバイスを最適化する