Live 11.1で音が以前と違って聞こえる
- 対象となるLiveのバージョン:Live 11.1以降
- 対象となるOS:すべて
アナログモデリングのフィルターを搭載したインストゥルメントやエフェクトで、フィルターの安定性をはじめ、音色や性能が向上しました。該当するインストゥルメントやエフェクトは、Sampler、Simpler、Wavetable、Operator、Auto Filter、Echoです。
これにより、以前のバージョンのLive 11で作成したLiveセットをLive 11.1で開くと、該当するインストゥルメントやエフェクトから出力された音声が、わずかに変わって聞こえることがあります。 違いが感じられることがあるのは、フィルターの回路設定を“Clean”以外に設定している場合で、とりわけ、音量やレゾナンスの値が大きいときに顕著です。
【注意】Liveセットの音を同じ状態に保つために、以前のバージョンのLiveで作業を続けることもできます。 ただし、LiveセットをLive 11.1で編集して上書き保存すると、以前のバージョンのLiveでは開くことができなくなります。Live 11.1では、そうした不慮の事態を避けるため、Liveセットを別名で保存するように案内するメッセージが表示されます。 そのLiveセットを新しい名前で保存するようにしてください。
該当するインストゥルメントやエフェクトをもともとの音色に戻すには、以前のバージョンのLiveで保存したLiveセットを複製して開き、該当するトラックをフリーズ/フラット化します。 すると、そのトラックをLive 11.1のLiveセットへ読み込めるようになります。その方法については、こちらのページで確認することができます。
AppleシリコンとLive 11.1
プロセッサーがAppleシリコン(M1など)のコンピュータでは、Abletonの一部のインストゥルメントとエフェクトへ加わった変更により、その音色がLive 11.1でわずかに変わって聞こえることがあります。該当するインストゥルメントは、Collision、Analog、Electric、Tensionです。エフェクトでは、Amp、Cabinetが該当します。 テストの結果では、この違いがほとんど認識できないものでしたが、Live 11.1でこれらのインストゥルメントやエフェクトの音色に変化が感じられる場合は、前述のとおり、以前のバージョンのLive 11で該当するトラックをフリーズ/フラット化してください。
MP3のエンコード
エンコーダーのLAMEに関するアップデートにより、MP3のエンコード処理で音色がわずかに変化する場合があります。
ワープ機能のモード
Live 11.1へのアップデートにより、ワープ機能のモード“Complex”と“Complex Pro”で音が違って聞こえる場合があります。 ワープ機能を適用していたオーディオクリップをLive 11.1で開いたときに音色の変化が感じられる場合は、前述のとおり、以前のバージョンのLive 11でトラックをフリーズ/フラット化してください。