Live 9の32ビット版からLive 10にアップグレードする
- 対象となるLiveのバージョン:Live 10
- 対象となるOS:すべて
Live 10で利用できるのは、64ビット版のみです。そのため、32ビット版のLive 9からLive 10へアップグレードする際には、注意点があります。
プラグインの互換性
Live 9で動作する32ビット版プラグインは、Live 10との互換性がありません。 使用するプラグインの64ビット版をインストールする必要があります。 もし64ビット版が提供されていない場合は、jBridgeや32 LIvesを用いて、プラグインをLive 10で使えるように変換する必要があります。
メモリ使用量
32ビットのその他のアプリケーションと同じく、32ビット版のLiveも最大4GMのRAMを使用できますが、最大4GBでは、大容量のサンプルコレクションやメモリ負荷の多いプラグインを使えない場合があります。
対照的に64ビット版のLiveでは、理論上、最大16EB(エクサバイト)のRAMを使用できます。これは、一般のコンピュータに搭載されているRAMよりもはるかに大きい数値です。 このため、64ビット版では、さらにメモリ負荷の高い大容量のLiveセットで作業を行えるようになります。
Live 10では、少なくとも4GBのRAMが必要になります(推奨しているのは、8GB以上のRAMです)。 Live 10の必要動作環境については、こちらのページで確認することができます。
環境設定ファイル“Preferences”の破損
32ビット版のLive 9を使用している場合、Live 10を初めて起動すると、“EncoderTypeQuickTime”という不明なクラスが見つかり、環境設定ファイル“Preferences”が破損しているというエラーメッセージが表示されることがあります。
この場合、Live 10で新たに環境設定ファイル“Preferences”が作成されるため、このエラーメッセージがふたたび表示されることはありません。 ただし、環境設定(オーディオデバイスの設定、プラグインのフォルダ、ライブラリの場所など)をふたたび指定する必要があります。
64ビット版のLive 9からLive 10にアップグレードする場合、この問題が生じることはありません。
ビデオを使用する(Windows)
Windows用の32ビット版のLive 9では、ビデオのデコードにQuickTimeを使用します。 Windows用の32ビット版のLive 9でビデオを使用している場合、Live 10で映像を使用するためにこちらのコーデックが必要になります。