ReWireに関するトラブルシューティング

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:すべて

開発元によってReWireのサポートは2020年に終了しました。そのため、Live 11ではReWireを使用することができません

Live 10以前のバージョンでは、引き続きReWireが表示されることがありますが、ReWireのアップデートが行われなくなったため、正常な動作は保証できません。

よくある問題

ReWireの使用中に表示されることがあるエラーメッセージ

DAWに固有の問題

ReWireデバイスに設定したアプリケーションがReWireデバイスとして起動しない

LiveでReWireを有効にするために行う操作はありません。Liveを起動してから、ReWireデバイスとして使用する別のアプリケーションを起動すれば、自動的にReWireでLiveと同期するようになります。 うまく動作しない場合は、ReWireデバイスになっているアプリケーションの取扱説明書を確認してください。

LiveがReWireデバイスとして起動しない

この問題が発生する理由として、次のことが考えられます。

  • ReWireホストとReWireデバイスが同じビットデプスで実行されていない
    ReWireで同期する両方のアプリケーションのビットデプス(32ビット版もしくは64ビット版)が同じでないかぎり、ReWireは動作しません。
  • Liveを単独で起動したことが一度もない。
    Liveで使用するReWireエンジンをインストールするには、Liveを単独で起動する必要があります。Liveの異なるバージョンを起動するときにも、毎回、Liveを単独で起動する必要があります(32ビット版のLiveを使ったあとに64ビット版のLiveを起動するときや、Live 8を使ったあとにLive 9を起動するときなど)。 ReWireホストになっているアプリケーションを終了してから、Liveを再起動してください。 Liveが起動したら、Liveをふたたび終了して、ReWireホストとして使用するアプリケーションを起動します。 これでLiveを立ち上げると、ReWireデバイスとして起動します。
  • ReWireホストとして使用するアプリケーションでReWireエンジンを有効にするまえに、ReWireデバイスとして使用するアプリケーションを起動している。
    この問題に該当するのは、Cubase Logic XReaperおよびPro Toolsです。これらのアプリケーションでReWireエンジンを有効にしてから、LiveをReWireデバイスとして起動してください。
  • ReWireで同期する両方のアプリケーションが管理者モードで実行されていない。
    Windowsをお使いの場合は、ReWireで正常に同期を行うために、ReWireホストとReWireデバイスの両方を管理者モードで実行しなければならないことがあります。 管理者としてLiveを起動する方法については、こちらのページで確認することができます。 Macをお使いの場合は、ReWireエンジンの設定が初めて行われるときに、Liveから管理者権限を要求されることがあります。これは、OSの設定へ一時的にアクセスすることが求められるためです。 Liveに表示される案内にそって、管理者パスワードを入力してください。

ReWireを使用すると30分後にLiveが終了する

Liveの無償体験版を使用している場合、ReWireデバイスとして起動できる時間は毎回30分に制限されます。 無償体験版ではないLiveを使用して、この問題が発生する場合は、Liveが適切にオーソライズされていない可能性があります(別のアプリケーションが適切にオーソライズされていない可能性もあります)。 Live(もしくは、別のアプリケーション)のオーソライズが完了していることを確認してください。

ReWireの使用中に表示されることがあるエラーメッセージ

「ReWireホストアプリケーションが、以前使用されたLiveと異なるバージョンのLiveを感知しました。 ReWireホストアプリケーションとLiveをどちらも終了してから、改めてLiveをスタンドアローンアプリケーションとして再起動すれば、ReWireエンジンをインストールすることができます。」

このエラーメッセージが表示されるときは、通常、エラーメッセージに書かれている案内にそって操作すれば問題が解決します。解決しない場合は、Rewireをリセットする必要があります。

「Liveは他のReWireホストアプリケーションを検出しました。 現在動作中のReWireホストアプリケーションを終了し、Liveを再起動するまでReWireデバイスアプリケーションを使用することはできません。」

このエラーメッセージが表示される場合は、Liveを含め、ReWireを有効にしているアプリケーションをすべて終了してください。 また、複数のバージョンのLiveが実行されていないか確認します。 原因となっているアプリケーションが見つからない場合は、コンピュータを再起動します。 それから、Liveを1種類のバージョンだけで起動してください。

「ReWireシステムを開いている時にエラーが発生しました。」(Mac 10.9 ~ 10.10)

Mac OS X 10.9 MavericksやMac OS X 10.10 Yosemiteでローカルライブラリにアクセスする管理者権限が必要になる場合、Liveはファイル“ReWire.bundle”をローカルライブラリにインストールすることができません。

この問題を自分で解決するには、ローカルライブラリ内にあるフォルダ“ReWire”を読み書きする権限がLiveに割り当てる必要があります。 権限を割り当てるには、次の手順にそって操作を行ってください。

1. Finderで次の場所へ移動します。

Macintosh HD/Library/Application Support/Propellerhead Software/ReWire/

【注意】“Macintosh HD/Library”は、システム上のハードドライブの最上層にあるローカルライブラリです。 ユーザーフォルダにあるもうひとつのライブラリは、現行のMacの初期設定で非表示になっています。 今回の操作でユーザーフォルダ内のライブラリを使うことはありません。

2. フォルダ“ReWire”をクリックして選択します。
3. [Cmd + I]キーを押して、情報ウィンドウを表示します。
4. ウィンドウの下部にある[共有とアクセス権]と書かれた箇所へ移動します。

rewire_infowindow.png

フォルダ“ReWire”の情報ウィンドウ(ローカルライブラリ)

【注意】フォルダ“ReWire”は、ReWireに対応しているアプリケーションによって作成されます。どのアプリケーションがフォルダ“ReWire”を作成したかによって、[共有とアクセス権]の表示内容が異なる場合がありますが、 ここでは気にせず、 次の手順に進んでかまいません。

5. 設定がロックされている場合は、情報ウィンドウの下部にある鍵アイコンをクリックしてロックを解除してください。 鍵アイコンをクリックすると、管理者パスワードの入力を求められるので、 パスワードを入力して[Enter]キーを押してください。

rewire_infowindow_lock.png

[共有とアクセス権]の設定をロックするための鍵アイコン

6. ボタン[+]をクリックして、アクセス権の一覧にユーザーを追加します。

rewire_infowindow_openlock.png

[アクセス権]にユーザーを追加するためのボタン[+]

7. [+]をクリックすると、別のウィンドウが表示されます。追加するユーザーを選択してください。

accessrights_adduser.png

[アクセス権]にユーザーを追加するウィンドウ

8. ユーザーを追加したあと、[アクセス権]の一覧でそのユーザーに“読み/書き”のアクセス権が与えられていることを確認します。

rewire_infowindow_useradded.png

【注意】追加したいユーザーがすでに一覧に含まれている場合は、ふたたび追加する必要はありません。 “読み/書き”のアクセス権が与えられていることを確認するだけで大丈夫です。

次にLiveをふたたび起動します。

Mac OS X 10.8 Mountain Lion以前のOSと、Mac OS 10.11 El Capitan以降のOSで、この問題が発生することはありません。 Mac OS X 10.9 MavericksとMac OS X 10.10 Yosemiteのみで発生します。

「ReWireホストアプリケーションで問題が検出されました。 Liveは正しく動作しません。」(Mac)

LogicのReWireデバイスとしてLiveを実行する場合、LogicとLiveのサンプルレートが一致していないと、この問題が生じることがあります。 この問題を回避するには、以下の手順にそって操作を行い、適切なサンプルレートをLiveに認識させてください。

  • Logicを起動します。
  • Logicに曲を読み込みます。
  • 希望するサンプルレートをLogicで設定します。
  • Logicで再生ボタンを押したあと、停止ボタンを押します。
  • Liveを起動します。

「ReWireホストアプリケーションで問題が検出されました。 Liveは正しく動作しません。」(Windows)

CubaseのReWireデバイスとしてLiveを実行する場合、Cubaseの[バックグラウンド時は ASIO ドライバーを解放する]というチェックボックスを無効にします。

「インストールされているReWireのバージョンが古いため、実行できません」 (Mac)

ReWireに対応しているサードパーティー製アプリケーションが、お使いのコンピュータにインストールされているReWireのバージョンと互換性がない場合、Liveを起動するときに「インストールされているReWireのバージョンが古いため、実行できません。 ReWireデバイスは利用できません。」というエラーメッセージが表示されます。

この問題の原因は、 Melodyne Single TrackやWavesであることがほとんどです。

該当するサードパーティー製アプリケーションをアップデートするかアンインストールすると、問題が解決します。

DAWに固有の問題

LiveがReWireデバイスとしてPro Toolsに表示されない

Pro ToolsよりもあとにLiveをインストールしていると、この問題が発生することがあります。 Pro ToolsがRewire対応アプリケーションをスキャンするのは、インストール後の1回のみです。 LiveをPro Toolsに表示させるには、強制的に再スキャンを実行する必要があります。Liveに限らず、Pro ToolsよりもあとにインストールされたReWire対応アプリケーションがあれば、同じく再スキャンが必要になります。

  • 次のフォルダに移動します。

    Windowsの場合
    C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Avid\Pro Tools\

    Macの場合
    Macintosh HD/Users/[username]/Library/Preferences/Avid/Pro Tools/

    【注意】通常、これらのフォルダは非表示になっています。WindowsとMacで隠しフォルダにアクセスする方法については、こちらのページで確認することができます。
  • ファイル“InstalledAAXPlugIns”を削除します。
  • Pro Toolsを起動します。 ReWireでLiveとPro Toolsを同期させる設定方法の詳細については、こちらのページで確認することができます。

ファイル“InstalledAAXPlugIns”を削除しても問題が解決しない場合、次の手順にそって操作を行ってください。

  • NovationのAutomapで、マッピング対象のアプリケーションとして“DigiRewire”が含まれていることを確認します。
  • 含まれている場合は、プラグインフォルダ“Pro Tools”に入っているファイル“DigiRewire (Automap).dpm”を削除します。Automap上で削除することもできます。

引き続き問題が発生する場合は、Pro Toolsをアンインストールしてインストールしなおしてください。

LiveがLogic 7のReWireデバイスとして動作しない

Logicのオーディオ設定画面を開き、Logicの停止中にバックグラウンドの音声を聞こえるようにする機能を有効にします。この操作が必要なのは、Logic 7までのバージョンです。

DAEを使用しているReWireホストのアプリケーションとLiveが同期しない

DAEとは、Digidesign Audio Engineの略称です。 DAEは、Logic Proやその他のDAWでTDMハードウェアにアクセスするために使われるドライバー用ソフトウェアです。これには、内蔵DSPチップの使用などが含まれます。 ReWireホストのアプリケーションがDAEを使用している場合、現状では、LiveをReWireデバイスとして実行することができません。DAE使用時は、ReWireホストの動作が異なるため、Liveで認識できなくなるためです。

LiveをReWireでCubaseと同期するとLiveがフリーズする

この問題が発生するときは、CubaseでASIOの設定[バックグラウンド時はASIOドライバーを解放する]が有効になっています。 Cubaseの操作画面で、[デバイス]→[[デバイス設定]→[VSTオーディオシステム]]の順に移動し、[バックグラウンド時にASIOドライバーを解放する]を無効にしてください。

ReasonをReWireデバイスとしてLiveと同期したときにReasonから音が出ない

LiveでReasonをReWireデバイスとして実行した際にReasonから音が聞こえなくなる場合や、トラックで選択リストに“なし”や“Mixer”しか表示されない場合は、次の操作を行ってください。

1. Liveのメニュー[表示]で[入力/出力]をクリックして、入出力セクションが表示されるようにします。
2. 入力タイプの選択リストで“Reason”を選択します。
※“なし”や“Mixer”しか表示されない選択リストは、オートメーション用の選択リストです。
3. トラックのモニター設定を[In]に設定します。

LiveとReasonを一緒に使用する方法については、こちらのページで確認することができます。

LiveがDigital PerformerのReWireデバイスとして動作しない

この問題が発生するときは、Digital PerformerでAuxトラックを使ってReWireを有効にしているか確認してください。また、Liveよりも先にDigital Performerを起動するようにしてください。 詳細については、こちらのページにあるReWireに関するMOTUのチュートリアルで確認することができます。

LogicやDigital PerformerのReWireデバイスとしてLiveを同期させると大きなハムノイズが発生する

カウントイン機能を使用している場合や、1小節目の開始前にシーケンスが組まれている場合、1小節目の開始前にLiveから大きなハムノイズが発生します。 現時点でこの問題は解決していません。カウントイン機能の使用を止めるか、1小節目の開始前にシーケンスを組まないようにしてください。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: