[モニタリング時に低レイテンシー]を使用するケース

  • 対象となるLiveのバージョン:すべて
  • 対象となるOS:すべて

ルックアヘッドという機能を用いるデバイスやプラグインの数多くは、一定量のレイテンシーの追加原因になることがあります。ルックアヘッドを用いるオーディオエフェクトの場合は、一般的にすべてのオーディオエフェクトが一定量のレイテンシーの追加原因になることがあります。 [モニタリング時に低レイテンシー]を有効にすると、[Monitor]を“In”か“Auto”に設定しているトラックでは、この追加レイテンシーが無視されます。

[モニタリング時に低レイテンシー]は、Liveの[オプション]メニューで設定できます。設定はLiveセット内に保存可能です。

Reduced_latency_when_monitoring.png

ケース1:ハードウェア機材/楽器/ボーカルをモニタリングしているとき

レイテンシーの原因になるさまざまなデバイスを含むトラックで、ハードウェア機材、楽器、ボーカルをモニタリングしている場合、[モニタリング時に低レイテンシー]を有効にすることを推奨しています。有効にすると、追加レイテンシーが無視されます。

【注意】オーディオ・バッファサイズを可能なかぎり常に低く設定して全体のレイテンシーを減らすことを推奨しています。 レイテンシーとディレイ補正の概要については、こちらのページを確認してください。

ケース2:MIDIトラックやオーディオトラック経由で外部のMIDI機器を鳴らしているとき

デバイス"External Instrument"を使わずに外部のMIDI機器を操作しているとき、オーディオ・バッファサイズや使用中のデバイスの数と種類によって、外部のMIDI機器から発せられる音声はLiveで遅れて再生されることがあります。

このレイテンシーは、MIDIトラックのトラックディレイを負の値に設定することで補正することができます。ただし、この方法に効果があるのは、[モニタリング時に低レイテンシー]が有効になっているときのみです。 実は、外部のMIDI機器で発せられる音声のモニタリングは別のオーディオトラックで行われます。そのため、MIDIトラックのトラックディレイを負の値に設定すると、その音声をモニタリングしている別のオーディオトラックを含む全トラックの発音が自動的に遅くなります。

[モニタリング時に低レイテンシー]を有効にすると、この追加レイテンシーが無視され、負の値に設定したトラックディレイを反映して音声信号が発せられるようになります。

track_delay.png

[モニタリング時に低レイテンシー]を使用するときの注意点

クリック

[モニタリング時に低レイテンシー]を有効にしているとき、アームボタンを有効にした(録音可能な状態になった)トラックの[Monitor]を“In”に設定すると、トラックのディレイ補正が急に変化するため、クリックが発生します。 とくに顕著なのが、Pushを使っているときです。Pushでは、選択したトラックのアームボタンが自動的に有効になるためです。 ライブで演奏中は、[モニタリング時に低レイテンシー]を無効にして耳障りなクリックの発生回避を検討してください。

オートメーション

[モニタリング時に低レイテンシー]を有効にしているときにレイテンシーの原因となるプラグインが使われていると、アームボタンを有効にしたトラックで記録したオートメーションが、録音した音声とMIDIに対して誤った時間で配置されます。 その結果、再生音が録音と異なります。

同期に関する問題

[モニタリング時に低レイテンシー]を有効にしていると、モニタリングする入力トラックのレイテンシーが最小になりますが、Liveセット内の別のトラックとの同期がずれることがあります。 [モニタリング時に低レイテンシー]を無効にすると、全トラックが同期しますが、モニタリングする入力トラックのレイテンシーが多くなります。