Push 2:レコードから録音する

    • 対象となるLiveのバージョン: すべて
    • 対象となるOS: すべて

上の動画では、オーディオインターフェースとPush 2を使って、レコードから録音する方法を解説しています。 レコードから録音するためには、ターンテーブルとLiveを接続して録音レベルを設定する必要があります。本ページでは、そのために必要な手順を紹介します。

【注意】 Push 2自体には音声入力が備わっていません。 ターンテーブルや外部音源から録音するには、オーディオインターフェースが必要になります(ターンテーブルにUSB出力が備わっている場合を除く)。

手順1:ターンテーブルを接続する

フォノ出力を備えたターンテーブルを接続する(例: Technics 1200/1210

従来からある、フォノ出力を備えた完全アナログ方式のターンテーブルでは、ターンテーブルをフォノアンプに接続して音量を上げ、リスニングや録音を行える音量にする必要があります。 これには、DJミキサー、フォノアンプを備えたミキサー、専用の単体フォノアンプが該当します。 まず、ターンテーブルの出力をフォノアンプに接続してください。次にフォノアンプのマスター出力、録音用出力、またはライン出力を、オーディオインターフェースのステレオ入力(または、モノラル入力 x 2)に接続します。 ターンテーブルのアース線を必ずアース端子に接続してください。接続しない場合はハムノイズが発生します。

ライン出力を備えたターンテーブルを接続する(例: Stanton ST.150 M2

ターンテーブルにライン出力が備わっている場合、そのライン出力をオーディオインターフェースのステレオ入力(または、モノラル入力 x 2)に直接接続することができます。間にフォノアンプを入れる必要はありません。

USB端子を備えたターンテーブルを接続する(例: Audio Technica AT-LP120-USB

ターンテーブルにUSB端子が備わっている場合、オーディオインターフェースを使う必要はありません。ターンテーブルにフォノアンプとADコンバータが内蔵されているので、USB経由で音声信号を送ることができます。 まず、製造元のウェブサイトから適切なUSBドライバをインストールします。 次にUSBケーブルをコンピュータのUSBポートに直接接続します。 USBハブの使用は推奨していません。USBハブを使わざるをえない場合は、USB経由で電源を供給するのではなく、専用の電源ケーブルで電源を供給してください。

手順2:Liveで該当する入力を有効にする

Liveの環境設定画面のタブ[Audio]にある[オーディオデバイス]で、オーディオインターフェース、またはUSB端子を備えたターンテーブルのドライバを選択します。 次に [入力設定] をクリックして表示される画面で、ターンテーブルを接続した入力を有効にします。

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手順3:音声信号のゲインを調整する

フォノアンプ、またはフォノアンプの役割を果たす機材にターンテーブルを接続している場合は、ターンテーブルからの音声信号がクリッピングしない(ピークが0dBを超えない)ようにしてください。 また、音量が小さくなりすぎないようにしてください。小さすぎる場合、あとで音量を上げたときにノイズの原因になります。

ゲインを適切に設定したあと、Liveで空のオーディオトラックを作成します。 次に、そのオーディオトラックの [Audio From] で、ターンテーブルを接続した入力を選択してください。そのあと、同じオーディオトラックのアームを有効にして、録音できる状態にします。 オーディオインターフェースの入力レベルを調節して、Liveでクリッピングしない程度にできるだけ大きくします。

必要に応じて、入力チャンネルのひとつのレベルを調節して、左右の音量を均等にしてください。

フォノアンプを挟まず、オーディオインターフェースにターンテーブルを直接接続している場合は、オーディオインターフェースの音量のみを調整するだけで大丈夫です(コンピュータにターンテーブルを直接接続している場合は、Live内で接続したチャンネルの音量を調整するだけで大丈夫です)。

手順4:チュートリアル動画を参照する

以上の手順で接続を行い、ゲインを適切に調節したあとは、冒頭のチュートリアル動画にそってレコードから録音して、その音を処理することができます。

その他のポイント

  • 静電気の発生しない布でレコードを事前に拭いてください。
  • ターンテーブルの針をきれいにしてください。可能であれば新品の針を使用します。
  • ターンテーブルにアース線が備わっている場合は、常にアース線を適切なアース端子へ結線してハムノイズを防いでください。
  • 録音するときのビットデプスは24ビット以上にすることを推奨しています。

Abletonでは、以下の学習リソースと詳細なヘルプが提供されています。: